コンバージョンとは何か?基礎知識や種類、ビジネスで活用し成功に導く方法を解説

公開日:2020/01/16

最終更新日:2024/02/28

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コンバージョンとは、Webサイトの訪問者(ユーザー)が商品を購入したり、設定したサービスやコンテンツに登録したりすることを指します。提供するサービスや目的によってコンバージョンの内容は変わるため、事前に設定しておくことが重要です。

この記事では、コンバージョンの基本概念から、コンバージョンの例や主な種類などを解説します。また記事の後半ではコンバージョンを増やすための施策例も紹介しますので、商品やサービスの認知度向上や売上を伸ばしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

コンバージョン(CV)とは?

コンバージョン(CV)は、英語で「変換」「転換」「変化」という意味を持つ単語です。Webマーケティングの分野では、主に「成約・成果」という意味合いで使用されます。コンバージョンは、効果的なマーケティング戦略において必要不可欠で重要な指標になります。ここでは、具体的な意味や計算方法について見ていきましょう。

コンバージョンの意味

コンバージョンとは、Webサイト訪問者(ユーザー)が自社で設定した目標を達成することを指します。設定した目標とは、主に商品の購入や問い合わせフォームの送信、メールマガジンへの登録などがあり、目的やサービスによってさまざまです。

コンバージョンはサイトの目的によって設定が異なる

コンバージョンの設定は、サイトの目的によって異なります。また、コンバージョンには、直接コンバージョンと間接コンバージョンという考え方があります。

直接コンバージョンは、広告やメールなどを通じてWebサイトに来訪したユーザーが、直接「商品の購入」や「問い合わせ」などのアクションを行い、成果を達成することを指します。直接コンバージョンの指標は、特定のチャネル効果を直接的に測定するのに便利です。

一方、間接コンバージョンは、広告やメールなどを通じてWebサイトに来訪したユーザーが、初回訪問時には成果に至らず、後に再訪した際に成果を達成するケースを指します。長期にわたるブランディングが最終的な購入決定に影響を与えることを示します。

コンバージョン率の計算方法

コンバージョンの成功率を示すのが「コンバージョン率」です。この値は、達成したコンバージョンの割合を表すもので、CVR(Conversion Rate)・CV率・成約率などと呼ばれます。コンバージョンの達成度を評価するためには、この指標が重要です。

コンバージョン率の計算は、目的やユーザーの行動、設定するコンバージョンによって異なります。広告の場合はクリック数、Webサイトではアクセス数やセッション数が用いられます。さらに、アクセス数であってもWebサイト全体か、特定ページのものかなど、母数を適切に設定することが重要です。

コンバージョン率の計算方法はシンプルで、以下の計算式で求められます。

コンバージョン率=(コンバージョン数÷アクセス数(またはクリック数))×100

たとえば、2,000回のアクセスで20回のコンバージョンがあった場合、コンバージョン率は1.0%です。そして、コンバージョン数の計算式は以下のようになります。

コンバージョン数=アクセス数(またはクリック数)×コンバージョン率

コンバージョン数を増加させるには、アクセス数を増やすだけでなく、コンバージョン率自体を改善することも重要です。コンバージョン率の向上は、Web経由の集客や自社ビジネスにおいてとても重要な部分になります。

目的別のコンバージョン例

コンバージョンは、企業のサービスやWebサイトの目的によって変わります。たとえば、ECサイトなどのオンラインショップでは商品の購入が主なコンバージョンとなります。一方、情報提供サイトでは資料のダウンロードやメルマガ登録などの間接コンバージョンが用いられることが多く、必ずしも購入やキャッシュポイントなどの直接コンバージョンが採用されるわけではありません。以下より、目的別のコンバージョンについて詳しく見ていきましょう。

購入

商品の購入もしくはサービスの契約がコンバージョンとなります。実際の売上に直結しているため、成果を可視化しやすいことが特徴です。主にBtoCマーケティングにおいて設定され、ECサイトなどでは特に重要なポイントとなります。

フォームの送信

お問い合わせフォームの送信や資料請求など、商品購入の一歩手前段階のユーザーとの接点を得る部分をコンバージョンに設定します。自社商品やサービスの特徴や魅力を知ってもらうことで、将来的な購入を目的とする場合に利用され、BtoBマーケティングにおいて重要なポイントです。

ダウンロード

ホワイトペーパーや電子書籍のダウンロードをコンバージョンとするケースです。自社サービスや商品をより深く知ってもらい、将来的な売上に繋げるためにダウンロード数を追っていくこともあります。BtoB・BtoCどちらにも設定することの多いコンバージョンです。

登録

メールマガジンやニュースレターへの登録、アカウント作成や会員登録は、長期的な関係構築や成約率の向上を図るために重要なコンバージョンです。ブランディング戦略として、自社サービスを理解していただく目的があります。

イベント参加

セミナーやウェビナーへの参加登録、オンラインイベントや体験会への申し込みは、サービスや製品に対する深い関心を示すコンバージョンです。イベントを通じて、ユーザーとの関係を深めることができ、その後、別のサービスや商品を購入することも期待できます。

SNSの反応

SNSでのフォロー・いいね・シェアは、商品やサービスの認知度向上やオンラインでのコミュニティ構築に影響するコンバージョンです。直接的な売り上げに繋がるものではありませんが、間接的に認知度の向上や口コミの拡散を促進でき、SNSでのレスポンスからコンバージョンするケースもあります。

ユーザーアンケートの回答数

ユーザーアンケートは商品やサービスの改善、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上などに役立てられます。ユーザーの声を直接聞くことで、顧客満足度を高める施策に繋げられるコンバージョンで、次期商品の製作やサービスに影響します。

コンバージョンの種類

コンバージョンは目的や手法により多くの種類が存在します。それぞれの特徴を理解し、データを把握することで、商品の改善やサービスの質の向上につなげられるでしょう。ひとつずつ紹介します。

総コンバージョン

総コンバージョンは、特定の期間内に発生したすべてのコンバージョンを指します。そのため、同一ユーザーによる複数のコンバージョンも含みます。総コンバージョン数は、マーケティング活動の総合的な成果を把握するのに役立ち、使用したマーケティング手法や対策が適切であったかを判断する際に重要な指標です。

ユニークコンバージョン

ユニークコンバージョンは、特定の期間内に各ユーザーが初めて行ったコンバージョンの数を示します。それぞれのユーザーがどれだけ新たにコンバージョンを達成したかを把握するのに有効で、新規顧客のニーズや行動を理解できます。

マイクロコンバージョン

マイクロコンバージョンは、最終的な成約に至るまでのステップのことです。たとえば、商品購入と、購入に至るまでのメルマガ登録、カタログダウンロードなどの間接コンバージョンが該当します。マイクロコンバージョンの獲得は、ユーザーの関心やエンゲージメントを高めることに繋がり、結果的に満足度や総コンバージョンを高めることに繋がります。

クロスデバイスコンバージョン

クロスデバイスコンバージョンは、ユーザーが異なるデバイス間で行動を行い、最終的にコンバージョンに至るケースを指します。たとえば、スマートフォンで広告を見た後、パソコンで購入に至る場合などがこれに当たります。それぞれのデザインや使用感を確認するときに役立つコンバージョンです。

クリックスルーコンバージョン

クリックスルーコンバージョンは、ユーザーが広告などをクリックして直接コンバージョンに至るケースを指します。この指標は、広告やリンクの効果を測定するために使用され、改善することでコンバージョン率の向上が期待できます。

ビュースルーコンバージョン

ビュースルーコンバージョンは、ユーザーが広告を表示しただけで、特定の期間内にコンバージョンを達成するケースを指します。広告の表示がユーザーの意思決定に影響したことを示しており、ディスプレイ広告やビデオ広告の効果を測定するのに役立ちます。

コンバージョンを増やすためにできる工夫

コンバージョンを増やすためには、次に紹介する方法を試すことが効果的です。順番に見ていきましょう。

コンバージョンに近いキーワードで上位表示を狙う

コンバージョンに近いと考えられるキーワードを選定し、上位表示を目指すことでユーザーの来訪が増やせます。母数が増えることで、コンバージョンに繋がる可能性が高まるでしょう。ただし、競合するサイトは増えるため、効果的なSEO施策が必要です。

SEOはキーワード選定が超重要!選定方法やキーワードの入れ方を紹介

ターゲットの見直し

現在のターゲット層が、自社の製品やサービスと相性が良いか見直しすることも大切です。市場の動向やアンケートなどから顧客の声を集め、正しいターゲット層に焦点を当てることで、コンバージョンを数多く獲得する「キラーコンテンツ」を作成できるでしょう。

キラーコンテンツとは?意味・種類・作り方・活用例などを解説

広告を出す

リスティング広告などのWeb広告運用で、特定のターゲット層に直接アプローチすることも効果的です。適切なターゲットに対して広告を出すことは、直接的なコンバージョンに繋がります。また、コンバージョンを期待できる新規ユーザーへのアクセスを増やすことにも繋がります。

コンバージョンまでの導線を見直す

ページ内でのCTA(コール トゥ アクション)を見直すことや、サイト内で回遊を促せるよう内部リンクを適切に設置すると、ユーザーの満足度を上げ、コンバージョンに繋がることが期待できます。CTAを適切に設置し、LP(ランディングページ)へ誘導すると、コンバージョンの向上が見込めます。常にユーザーのインサイト(潜在的な欲求)を的確にとらえて最適化し続けることが大切です。

内部リンクとは?最適化が必要な理由や設置時のポイントなどを解説

GA4でコンバージョンを設定する方法

GA4(Google Analytics 4)は、Googleアナリティクスの最新バージョンです。GA4を使用すると、コンバージョンの成果が明確になり、分析や改善に生かせるでしょう。GA4の設定方法は以下の通りです。

  1. GA4にログインする。
  2. 管理画面の左側にある「設定」をクリックし、「コンバージョン」を選択する。
  3. 右上に位置する「新しいコンバージョンイベント」ボタンをクリックする。
  4. コンバージョンイベントのページで、「新しいイベント名」にあなたが作成したカスタムイベントの名前を入力し、「保存」ボタンをクリックする。
  5. コンバージョンイベント一覧に新しいイベントが追加されるので、イベントの隣にある「コンバージョンとしてマークを付ける」をONにする。

設定後は、正しく計測されているか確認し、コンバージョンの改善に努めましょう。

まとめ

この記事では、コンバージョンの種類とそれぞれの特徴、コンバージョンを増やすための方法を詳しく解説しました。サイトにアクセスしてから、成約や登録までの導線や訴求を最適化しておくと、コンバージョン数を伸ばすことが可能です。ビジネスを成長させていくために欠かせない指標のため、正しい施策を施し成果を上げていきましょう。

コンバージョンの改善は、専門家に相談することが効果的です。弊社では、SEOを中心にコンバージョン率の改善をサポートしています。コンバージョン率が上がらない、分析が難しいと感じる場合は、ぜひご相談ください。

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編集者情報

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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