ランディングページとは?作成するメリットや制作の流れを解説

最終更新日:2024/02/21

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ネット広告やWebサイトを運用していると、「ランディングページ」という言葉を耳にすることも多いでしょう。略して「LP」と呼ばれることも多く、主にWebマーケティングの一環として制作されます。実は、ランディングページには広義の意味と狭義の意味があり、Webマーケティングではどちらも重要です。

この記事では、狭義のランディングページに焦点を当て、特徴やメリット・デメリット、制作時のポイントなどを解説します。

ランディングページとは

広義の意味でのランディングページとは、ユーザーがはじめにアクセスしたページのことです。ただし、WebマーケティングやSEO施策におけるランディングページとは、基本的に狭義の意味のほうを指します。

まずは、「広義のランディングページ」と「狭義のランディングページ」の意味を解説し、それぞれの違いを明らかにしていきましょう。

広義のランディングページ

前述のとおり、広義のランディングページとは、訪問者が最初にアクセスしたページのことです。「ランディングページ=サイトのトップページ」と思われがちですが、ランディングページはユーザーの行動によって異なります。たとえば、ユーザーがとあるサービス名を検索した際、運営会社のトップページにアクセスした場合はトップページがランディングページとなり、サービス詳細のページにアクセスした場合はそのページがランディングページとなります。ランディングページはサイト訪問者の入り口になるため、流入を増やすためにはSEO対策が必要です。

狭義のランディングページ

狭義のランディングページは、ユーザーになんらかのアクションを促すことに特化したページのことです。誘導するアクションとしては、主に以下のようなものがあります。

  • 商品購入
  • 問い合わせ
  • 無料相談の申し込み
  • イベントの予約

このような目的に合わせたコンテンツを制作し、注文や問い合わせなどのコンバージョンにつなげます。

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広義のランディングページへの流入経路

広義のランディングページの流入経路としては、以下の3つのパターンが考えられます。

検索エンジンからのアクセス(自然検索)

GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索し、表示された結果からWebページへ流入してくるパターンです。検索キーワードに対してユーザへ優先的に見せたいページのことを、PLP(優先ランディングページ)と呼びます。

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リスティング広告

リスティング広告とは、検索エンジンの上部やサイドに表示される広告のことです。この部分に広告を掲載すると、ユーザーが広告をクリックした回数に応じて費用が発生します。

SNS

FacebookやX(旧Twitter)、InstagramなどSNSからユーザーが訪れる場合もあるでしょう。自社のWebページが拡散されれば、一度に多くの流入を見込めます。

狭義のランディングページの特徴

狭義のランディングページには、以下のような特徴があります。

  • 縦長のレイアウト
  • CVボタン以外の内部リンクが少ない
  • デザイン性が高い

なお、これ以降の「ランディングページ」は、すべて狭義のランディングページのことを指します。

縦長のレイアウト

ランディングページの最大の特徴は、縦長のレイアウトです。ランディングページは商品の効果、メリット、口コミなどの情報をすべて1つのページに集約し、注文や問い合わせなどのアクション誘導できるよう設計されます。そのためには多くの情報を盛り込む必要があるため、縦長のレイアウトになるケースがほとんどです。

また、多くのランディングページは「ファーストビュー」「ボディー」「クロージング」の3つのパートで構成されます。

  • ファーストビュー:ユーザーがページを訪問した際に、最初に目に入るパート
  • ボディー:商品・サービスの魅力や信頼性などを伝え、ユーザーのアクションを促すパート
  • クロージング:ユーザーにアクションを促す最終パート

CVボタン以外の内部リンクが少ない

CVボタンとは、ランディングページを訪れたユーザーに対して、注文や問い合わせなどのアクションを促すボタンのことです。「お問い合わせはこちら」「まずは無料で相談する」といった文言とともに、目的のアクションに誘導します。

ランディングページには、このCVボタン以外の内部リンクが極端に少ない傾向があります。ランディングページは訪問者に特定のアクションを起こすことを目的としているため。CVボタン以外の内部リンクを設置すると、ユーザーがほかの気になるページに移動してしまうためです。

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デザイン性が高い

ランディングページはコンバージョンの獲得に特化しているため、ユーザーが思わず内容を読みたくなるような、デザイン性の高いページに仕上がっている場合が多いでしょう。画像を多用したり、文字の大きさや色を変えたりと、広告的な要素が強いのが特徴です。一般的なWebページやブログよりも、チラシに近いイメージです。

ランディングページを制作するメリット

ランディングページには、以下のようなメリットがあります。

ユーザーが欲しい情報が集約されている

通常のWebサイトでは、「サービス詳細」「事例」といった情報が、それぞれの個別のページに分かれているケースが一般的です。すると、ユーザーが必要な情報を自分で探さなければならず、心理的な負荷が高くなります。一方、ランディングページはユーザーがコンバージョンを起こすのに必要な情報が1ページに集約されています。運営側としても、ユーザーに伝えたい情報を1ページにまとめられるのがメリットです。

ユーザーの離脱率が低い

ランディングページは、内部リンクがほとんどありません。ほかページへの移動が起こりづらいため、ユーザーの離脱率を下げることができます。

情報を効果的な順番で伝えられる

通常のWebサイトでは、情報を閲覧する順番はユーザーに委ねられているものです。製品情報の次に会社概要のページへ移動するなど、ユーザーがそのとき気になった順にページを閲覧していきます。一方、ランディングページなら「情報の順番」も自由に設計可能なため、コンバージョンを起こすために効果的な順番で情報を提供できるでしょう。

訴求力が高い

ランディングページはデザインの自由度が高く、画像やGIFアニメーションを多用するなど、より訴求力の高いページを設計できます。また、ユーザーに伝えたい情報も強調しやすく、通常のWebページを比べて訴求力を高めることが可能です。

ランディングページのデメリット

ランディングページにはさまざまなメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。

制作コストが高い

ランディングページを制作するためには、デザインやコーディング、キャッチーな文章の作成やWebマーケティングなど、さまざまな知識やスキルが必要です。自社のリソースのみで対応するのは難しく、基本的には外注する場合が多いでしょう。社内で運営するWebサイトやブログと比べると、どうしても制作コストがかさんでしまいます。

ランニングコストが発生する

ランディングページを制作したあとは、リスティング広告やバナー広告に掲載してユーザーの流入を狙う場合が多いでしょう。ランディングページは文字情報を画像に入れ込んだり、文字そのものを画像化したりする場合が多いためSEO対策が難しく、検索エンジンからの流入を見込みづらいためです。

流入経路を確保するために広告を掲載するとなると、その分のランニングコストが発生してしまいます。

ユーザーの直帰率が高い

直帰率とは、ユーザーが最初にアクセスしたページしか見ず、そのままページを離れてしまう割合のことです。

ランディングページは内部リンクが極端に少ないので、基本的にユーザーがほかのページに移動することはありません。つまり、ランディングページの訪問者の次なるアクションとしては、「コンバージョンを起こす」か「直帰するか」の二択となります。また、ランディングページは情報量が多いため、途中で離脱してしまうユーザーも少なくないでしょう。

ランディングページ制作の流れとポイント

ランディングページは、おおむね以下の流れで制作します。

目標設定

まずは、ランディングページを制作・運用する目標を設定します。「問い合わせ件数◯件」など、具体的な数値にまで落とし込むとよいでしょう。

ペルソナの分析

商品・サービスを利用するユーザーの属性や、人物像を詳細に分析します。具体的なペルソナを設定することで、「この人に、このアクションを起こさせるにはどうしたらよいか」という視点で得ることができます

ページ構成の決定

次に、ページのおおまかな構成(設計図)を決定します。このとき、コンバージョンに流れるように誘導できるよう、情報を効果的な順番で配置することが重要です。

ライティング

コンテンツ内の文章や、キャッチコピーを作成します。ただ情報を羅列するだけでなく、ユーザーの行動を喚起するようなコンテンツを作成することが重要です。流し読みするユーザーも多いので、一目で情報が伝わる文章が望ましいでしょう。

✕「◯◯を使用したら■■の効果を得られた」

◯「◯◯で、■■!」

言葉の意味さえ通じれば、このくらい端的に記載しても問題ありません。

デザイン案の作成

ライティングした原稿をもとに、ページのデザインを作成します。ブランドイメージやペルソナを意識し、ユーザーに好まれるテイストに仕上げることが大切です。また、ユーザーを飽きさせないよう、画像やGIFアニメーションなどを効果的に使用しましょう。

開発・コーディング

デザイン案をもとに、HTML・CSS・JavaScriptといったプログラミング言語を使ってランディングページを作成します。簡易的なものであれば、コーディングの知識が不要なツールを用いることも可能です。

ランディングページの効果的な活用方法

ランディングページをより効果的に活用するなら、以下のような方法が考えられます。

期間限定特典や割引との組み合わせ

ランディングページは、ユーザーに「いま、この場でアクションを起こそう」という気持ちにさせることが大切です。期間限定特典や割引などがある場合は、積極的に訴求しましょう。

通常ページからの誘導

ランディングページには、SEO的に不利になりやすいという弱点があります。自社のコーポレートサイトやオウンドメディアで検索上位を獲得し、そこからランディングページに誘導する方法もおすすめです。

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モバイルフレンドリーなページにする

ランディングページは情報量が多いため、スマートフォンやタブレットの画面サイズに対応していないと非常に読みづらいでしょう。ランディングページを作成するなら、スマートフォンやタブレットでの閲覧を見越し、モバイルフレンドリーなページを設計することが重要です。

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まとめ

通常、Webマーケティングにおけるランディングページ(LP)とは、ユーザーにアクションを起こさせることに特化した縦長のページを指します。デザイン性が高く、必要な情報が集約されたランディングページは、コンバージョンを向上させやすいでしょう。売上アップや利用者数の増加に、ぜひ活用してみてください。

ランディングページの制作にはさまざまな知識やスキルが必要なため、専門会社に相談するのがおすすめです。アイオイクス株式会社では、お客様のWebサイト運営を支援する伴走型のコンサルティングサービスを展開しております。WebマーケティングやSEO施策に関する課題やお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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