今回のテーマはWordPressのプラグインでよく利用されている「All In One SEO Pack」です。
とても便利なツールですが、致命的なミスを犯しているサイトをよく見かけます。
私が担当したAll In One SEO Packを入れているサイトでは、約9割のサイトでミスをしていました。
そこで今回は、どのようなミスをしているのか解説していきます。
All In One SEO Packの「noindex設定」
「All In One SEO Pack」には下記のような「noindex設定」というものがあります。
致命的なミスとは、下記のように「カテゴリページ」と「タグページ」にnoindexを設定してしまうことです。
All In One SEO Packの使い方を説明しているサイトを多く見かけますが、その中でカテゴリページにnoindexを入れることを推奨しているものがあります。
しかし、これは間違いです。
Google Webmaster Central office-hoursでGoogleのジョン・ミューラー氏は「カテゴリページはインデックスさせるべきだ」と述べています。
カテゴリページの重要性
例えばGoogleで「ポロシャツ」と検索すると、1位が「ZOZOTOWNのカテゴリページ」です。
Googleは網羅性のあるコンテンツを評価します。
そのため、ZOZOTOWNには様々なブランドのポロシャツのページがありますが、それらを束ねているカテゴリページが網羅性が一番高いため、上位表示されていると考えられます。
このようにカテゴリページは上位表示されやすく、重要なページであるため、noindexを入れるのは致命的なミスといえます。
タグページの重要性
タグページはカテゴリページで対応できなかったキーワードを狙うために使用します。
カテゴリページと同様に複数のページを束ねるページですので、網羅性がありGoogleから評価されやすいです。
例えばGoogleで「40代 髪型」と検索すると、1位が「STORYのタグページ」です。
このようにタグページはカテゴリページと同様に上位表示されやすく、重要なページですのでnoindexを入れるべきではありません。
例えばタグページを作りすぎて、1ページしかぶら下がっていないものが多くなってしまい、低品質のタグページが量産されてしまうケースがあります。
その対応としてnoindexを入れて対応すべきという意見もありますが、そもそも計画的にタグページを運用することが重要です。
そのためnoindexを入れるのではなく、不要なタグページを削除したり、必要最低限の数に統合したりすることを推奨いたします。
noindexを外した効果
私が担当したサイトで「タグページ」にnoidexを入れているものがありました。
noindexを外したところ、タグページからの流入が増え、2週間後にトラフィックが約40%増加しました。
noindexを入れるべきページ
ではどのようなページにnoindexを入れるべきかというと、Googleのジョン・ミューラー氏は「サイト内検索に入れるべきだ」とGoogle Webmaster Central office-hoursで述べています。
そのため「All In One SEO Pack」のnoindex設定にある「検索ページにnoindexを使用する」にチェックを入れましょう。
noindexのシグナルの強さ
noindexを外せば すぐに効果が表れるかというと一概には言えません。
Google ジョン・ミューラー氏は「noindexを外したとしても、元に戻るまで時間がかかる」と述べています。
Sometimes our systems are so used to a URL not “working” (noindex, 404, etc) that it can take a bit of time to get back
noindexや404エラーなどによって機能しなくなったURLがあると、私たちのシステムがその状態がふつうなのだと強く認識してしまい、もとに戻るまでに時間がかかることがある。
私の経験談ですが、長期間noindexを放置し続けると1年経っても元に戻らないケースがありました。
このような場合は、「URLを替える」ことをGoogle ジョン・ミューラー氏は推奨しています。
so swapping out the URL can certainly help.
URLを替えるのは確かに1つの方法だ。
まとめ
noindexは致命的なミスを犯しやすいため、SEOの経験が浅い方はそもそも使用しない方が良いといえます。
SEOを生業としている私でも、noindexを入れる際はいまだに緊張します。
それくらいリスクの高い作業になりますので、慎重さが必要です。
あなたのサイトにnoindexが入っているページがありましたら、本当に正しい使い方をしているか確認してみて下さい。
では、また次の記事でお会いしましょう!
アイオイクスではSEOを軸としたWebコンサルティングサービスを提供しています。
いわゆるSEOの型に沿った施策ではなく、お客様の事業やWebサイトの構成を踏まえた最適な施策のご提案を重要視しています。SEOにお困りの際はぜひご相談ください。
→SEOコンサルティング サービスページ
アイオイクスでは一緒に働く仲間を募集しています
アイオイクスのWebコンサルティング事業部では、「一緒に挑戦し、成功の物語を共有する」という理想像を掲げ、本質的な取り組みを推進しています。私たちと汎用性の高いスキルを突き詰め、自由に仕事をしていきませんか。
メールマガジンの登録はこちら
SEOに関連する記事の更新やセミナー情報をお届けします。