コミュ障・裏方気質でも回せる!私が学んだ「コミュニケーション=設計」のポイント

こんにちは、アイオイクスの星野です。

昔から人前でしゃべるより、イラストやデザインで黙々と表現する方が好きでした。

ところが今は、案件と人を動かす ディレクター という表舞台で生きています。ナゼコンナコトニ

結論:コミュニケーションは「才能」じゃなく、 設計(台本・準備) でどうにかなる。

設計された会話で月に6社のプロジェクト、記事本数は多い時は月に100本以上のコンテンツを回しています。

生きるためになんとかする方法を今振り返って書き出します。

目次

自分のコミュ障の定義

◯狭い交友圏で生き延びてきた

ずっと同じ趣味仲間と絵を描き、語彙も行動範囲も広がらず。広げる意義もなく。

◯言語化よりビジュアル派

「絵で伝えたものを、もう一度口で説明する」のが面倒くさい。

◯初対面が苦手

特に電話は“突然相手の時間を奪う暴力”くらいに感じていた。

要するに、人前で立ち回るより裏方で黙々と作るほうが好きです。

なぜかそんな人間がいまはディレクションワークをしているわけです。

本質は「相手が本当に欲しいもの」をつかむこと

流ちょうな話術に憧れがありますが、もしかしてこれを押さえればコミュニケーションが取れる、介在価値があがるのではないか?と感じていることがあります。

  • 相手の困りごとを自分の言葉で置き換えて理解する(聞き役+質問力)
  • ゴールまでの地図を描く(段取り力)
  • スケジュール通り進んでいるか見直す(振り返り力)

実際の流れはこんな感じです。

  1. 電話やMTG前に 台本 を用意
  2. 事前にChatGPT や同僚に壁打ちし、聞き方をブラッシュアップ
  3. 終了直後に 反省会 でズレをメモ
  4. 必要ならクライアントに再確認

言い換えれば、コミュニケーションは「巧みな話芸」ではなく段取りとメンテナンスです。

こういったところからなら私でもやれる、と視界が開けました。

ディレクター業務で直面したコミュ障の壁

世にさまざまなディレクターワークはあると思いますが、今どんなことやってるの?に私は「飲み会の幹事やさん」と答えることが多いです。

飲み会の幹事で例えると、

  • 目的・日程・人数調整
  • 会場の候補出し&予約
  • 出欠確認のリマインド
  • 当日進行とサプライズ演出

などなど飲み会のレギュレーションや開催スケジュールを考えると全部、人と話さずには進みません。

特に電話は地獄でした。回りくどい説明で要点が伝わらず、相手の時間を奪ってしまった苦い経験は数知れず……。

コミュ障なりのコミュニケーション術①聞き役+質問力

電話は前置きなくお互いの時間を突然取るから嫌なんだな、と学びを得たのは社内メンバーが「○日の○時にお電話しますがご都合いかがでしょうか?お電話ですと○~○分程度で確認が済むかと存じます」と

  • 事前にお互いの予定をメールで
  • 電話に必要な時間
  • テキストだと長くても通話なら手短に終わること

を確認し、前置きの余白を作っていたところです。

とはいえ話を聞きながらメモを取ったり、会話の構成を考えつつ進めて、といったことは相変わらずハードルが高い。

台本を作りましょう。

通話相手には台本は見えませんし、折角時間を取っていただいた相手に聞きそびれたことがある方が後々面倒です。

コミュ障なりのコミュニケーション術②段取り力

優先度順に構成を組み替えたり、確認内容によって返答に分岐が考えられる場合はあらかじめAパターン、Bパターンの台本を準備しておきます。

また、そもそも電話だけで済まないパターンもあり、そんなときは「メモさせてください。持ち帰ってメールで返答するようにしますね。いつまでに返答すればいいでしょうか?」などでメモを取る無言の時間、返答形式、返答期限をお伝えできるようにしておくと、準備もしたし、と電話嫌だな~の気持ちが5%ほど削れるようになってきました。

本当に強い苦手意識があるものの、台本があるとある程度はこころにゆとりもできるし、言葉に詰まることも少ないなと感じます。

仕込む準備は必要ですが、この仕込みで通話は短く、要点もズレません。

結果的に話しやすさ・親しみやすさに繋がり、「本題は終わったのでこのあともうちょっといいですか?」と追加相談をいただいたり、「これからもぜひ伴走をお願いします!」のお声をいただけるようになりました。

わからないときはわからないこととして持ち帰る

人と話すのが苦手、避けたいあまり話を早く切り上げるため、自分の手持ちカードの中でなんとか返答しようとしてしまいがちなところも反省会のタネに。

覚えた一文は、

「いったん持ち帰って整理し、○日までに回答します」

これだけで、プロジェクトの仕切り直しや思い違いが激減。人によって理解度や理想像は違います。

即答ではなく「認識ずれをなくす段取り」を丁寧に挟む方が、結局は最短ルートなんだなあ、とそう痛感しました。

コミュ障なりのコミュニケーション術③振り返り力

MTGではメモをとっておき、MTG後に同席メンバーとタスクや認識齟齬がないようすり合わせをすることで、次のコミュニケーションがスムーズになると感じています。

過去にこんな例がありました。

MTG中にクライアントから「あとで社内資料を共有します」と連携があった際、MTG終了直後に同席メンバーと指差し確認を実施。

メンバーから「すぐにライターのスケジュールを確認し、いつまでに資料が必要か明確にした方が良い」と意見があったため、ライターへ即確認。

そのスケジュールを基に、クライアントへ「◯日までに◯◯資料を共有いただけますか?」と依頼を明確に展開することができ、スケジュールの遅延なく早く資料を受領。

結果、スムーズにいただいた情報を盛り込むことができました。

クライアントとのMTG終了後、すぐに社内で振り返ることで、MTG中の話題・課題を早めに言語化・共通認識化することが、次のアクションをスムーズにするポイントなのかもしれません。

また、メモを残しておくことで「過去にこういうお話をされていたので、これってやってみた方がいいかな、と思うんですけどどう思いますか?」と提案することができ、クライアントからも「そこまで考えてくれてたんですか?」「やらなくちゃいけないとは思いつつ手一杯で、ちょうどこの後社内で相談するところだったんです!」と、悩みに先回りできたことがあります。

「絶対やらない」と思ったことが武器になることもある

自分から話しかけるのは苦手なので、コミュ障なりに相手を観察してタイプをつかみ、いけそうなタイミングで空気を読みつつ場に入るようにしています。

また、Welcomeムードを作っておくと相談や情報が自然と集まって、その相談や情報が繋がり「こうしたら良いかもしれない」を具体的な形に落とし込めたり、次の相談を引き出す起点になってきました。

台本づくり、質問整理、振り返りなど地味な工程を重ねるほど、人と仕事はスムーズにつながります。

「話すのが苦手だから無理かも」と感じる方へ。

まずは「相手の困りごと」「相手が本当にほしいもの」を見つける設計や準備から始めてみてください。

弱みが実はできることの強みにひっくり返る瞬間が、案外すぐそこにあるかもしれません。

私自身が、写真やデザインの背景知識があるため、

「写真があるとわかりやすいので、実際に写真を取りに行きましょうか?」

「スマホで見るユーザーが多いので、先にチェックシートを見せる形にしましょう!」

と、自分の持っているカードを並べ替えて提案していくだけで場は回るんだと、いま実感しています。

「絶対やらない」と思っていたサービス業・接客業での人間観察や、初めての方との対話は結局巡り巡って今に生きるんだなぁ。。。

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この記事を書いた人

アイオイクスでディレクターをしています。日本画やグラフィックデザイン、Webデザインを専門に学んで今に至る。趣味は映画鑑賞、ディズニー(舞浜/フロリダ)、カメラ。

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