お世話になっております。セールス兼アソシエイトのニイザワ(@ioixniizawa)です。
既にご存知のことかとは思いますが、改めて「タイトル、ディスクリプション、ヘッダータグ」はSEOをやる方にとって、見逃せない重要な要素のひとつです。
特にコンテンツSEOにおいて、検索者とGoogleのことを考えずにCMSに適当なものを入力してしまうと、例え記事そのものの内容が良くてもトラフィックが伸び悩む事態に苦しむことになります。
T,D,Hそれぞれについて最適なものを付けてあげる考え方なんかは世の中に数えきれないくらい数があるので、今回は個人的に重要度が高い割にちゃんと対策されていない「ディスクリプション」についてお話ししていこうと思います。
「ショーシャンクの空に」の魅力を140文字で伝えるには?
「ショーシャンクの空に」という映画があります。
この映画、観たことありますか?
「なんか良い映画らしい」という情報は持っていても、観たことは無い方もそれなりの数いらっしゃるのではないでしょうか。
お気持ちは分かります。「冤罪で逮捕された囚人が仲間を作って刑務官や裁判所と戦うヒューマンドラマ」と要約されているからではありませんか?
「あー、感動する感じね。いいや別に。」と思って観ていないのではありませんか?
では「バックトゥザフューチャー」はどうでしょう。
・・・観たこと、ありますね?
映画を選ぶ時に判断されるのは「写真」と「ディスクリプション」
何故「ショーシャンク」は観ていないあなたが「BTTF」は観ているのか。
端的に言うと、あらすじを読んだだけでもう面白そうだから。わくわくするからです。
例えば「BTTF」の場合、TSUTAYAのPOPにはこんなことが書いてありますよね。
「車型のタイムマシンで過去に行ったら、両親の馴れ初めを邪魔するハメになっちゃった!?驚きと興奮のSF映画の金字塔!」
のような、いかにも面白い映画然としたあらすじが書いてありますね。最近では動画配信サービスの作品ページにも、こんなような内容が書いてあったりします。
バックトゥザフューチャーは、面白そう、且つどんな話か正確に、楽しそうなアイキャッチとともにあらすじが書いてあるんです。
”変わり者のドク・ブラウンが造り上げたデロリアンのタイムマシンで1955年にタイムトラベルしてしまったティーンエイジャーのマーティ・マクフライ。そこでマーティが直面するハプニングにより彼自身の未来が消えてしまう危険にさらされ、そうなると彼は未来に帰れなくなってしまう。革新的な特殊効果とドラマチックな音楽、そしてアクションが満載のこの作品は、永遠の青春アクション傑作”
※Amazonより引用
では「ショーシャンクの空に」はどうでしょう。
「なんだか良いことを言いそうなモーガンフリーマン」or「両手を広げて雨に打たれる男」の画像、そしてジャンルに「ヒューマンドラマ、感動」なんて書いてやしませんか?
”とある刑務所の受刑者が勝ち取り、分け与えた解放と救い-。誰の心にも静かに、爽やかな感動が訪れる…。”※Amazonより引用
短っ!!!
しかもこれは、事実と異なるイメージを想起させてしまっています。
「ショーシャンク」は本来、そんな素敵っぽいジャンルの映画ではありません。
実際のところ、この映画の中でモーガン・フリーマンは服役囚の中でも不良の部類ですし、感動のヒューマンドラマでは決してありません。脱獄&リーガルサスペンスの映画なんです。
賢い男が偉くて悪い奴を出し抜いて完全犯罪を遂げる映画です。つまり実際は、スパイものに近いんです。スカっとするんです。
トム・ハンクスがやたら泣き顔を見せる感じの映画と一緒くたにされている点に問題があるんです。
さて、この「ショーシャンク」と「BTTF」における、TSUTAYAのPOP、もしくはアマプラやネトフリの概要欄が、SEOコンテンツにおける「ディスクリプション」です。
長かった・・・。
多くの人は、中身を見ずに紹介文でそのコンテンツの質を判断する
要は、この2作品のディスクリプションを読んで、どっちを手に取りますか?ってお話しです。
内容を正確に要約し、オイシイところをちゃんとディスクリプションとして書いておかないと、コンテンツの魅力はユーザーに伝わり切らないんです。
あなたがまだ「ショーシャンクの空に」を観ていない理由が、そこにあるのです。
それなりに強いドメインの中に記事コンテンツを作ったら、勝手に検索順位はそれなりに上がります。ただ、そこからちゃんとユーザーに流入してもらうためには、そのコンテンツが如何なる内容で、どこがどう優れていて、どんな人に読んで欲しいのか。そこまで考えてディスクリプションを入れておかないと、クリックが伸び悩むことになります。
人間のライティングの価値は、ショーシャンクの空にの魅力を140文字でまとめること
最初は順位が上がっても、競合サイトが似たようなものを作ってディスクリプションをキッチリ書いていた場合、そちらの方がクリックされることは想像に難くないと思います。
では仮に、「似たようなコンテンツが2つあって、片方はクリック率が高い。もう一方は低い。」といった状況が仮にあった場合、Googleはどちらをより評価するでしょうか。
恐らく今後、Googleのアップデートが行われる度に、ドメインに頼り切ったSEOは厳しくなっていくでしょう。
本質的に役に立つの?立たないの?という観点で評価されていくはずなので、これはなんとなくご理解いただけると思います。
そして今、あらゆるコンテンツは生成AIが作る時代に突入しています。
でも読み手は人間です。
「人間が求める情報、そのコンテンツのオイシイところはどこにある?それをどのように表現する?」
これはまだ、暫く人間の手によって書かれる必要があります。
記事コンテンツ1つ1つの「読み手に求められている部分の要約」はAIに生成させるよりも、人間が書いた方が早くて正確なので。
というわけで、「ショーシャンクの空に」の140文字のライティングをしてみました。&AIに書かせてみました。
”冤罪により、終身刑2回分を言い渡された銀行員。ショーシャンク刑務所の中で人望、地位を欲しいままにする男の罪は、果たして本当に冤罪だったのか?疑念と陰謀が渦巻く刑務所の空に浮かぶ雲からは雨が降ろうとしていた・・・クライムサスペンスの最高峰!「脱獄映画あるある」はここから始まった!”ーニイザワ案
”冤罪で投獄された男が、刑務所内での友情、希望、そして自由を求める闘いを描いた物語。長年に渡る苦難の末、彼は驚くべき脱獄を果たし、正義を勝ち取る。”ーChatGPT案
どうでしょう?ちゃんと観た人がコンテンツの良さを理解して書いたものと、AIが書いた「合ってるけど魅力は伝わらない」もの。皆さんはどちらの紹介文を選びますか?
たかがディスクリプション、されどディスクリプション
読み手が如何に「有益!読みたい!」と思わせるかを考えて、コンテンツの内容を正しく把握し、あらすじとして紹介する。これは例に出したPOPや概要欄でも同じことが言えると思います。
コンテンツに触れる前のユーザーのニーズをいかに正しく理解し、「知りたい、読みたい」を揺さぶる要約分を書くかが、より良いディスクリプションを書くということです。
実際にディスクリプションが空欄だったり、全ページ共通のものが入力されていたりすると、本文内の意味不明な箇所を切り出したものが自動的に検索結果の本来ディスクリプションが入っていたところに表示されます。
それだけでクリック率は下がり、とんでもない機会損失を生んでいる可能性があるため、もし仮に似たような状況なら、今すぐ素敵なディスクリプションを入力しましょう。きっとそれだけで想像以上にクリックが増えるはずです。
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