こんにちは、Webコンサルタントの谷藤(@go_tanifuji)です。
今回はGoogle Search Consoleシリーズで、「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」について説明します。
![重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/eb22bf7a906b7f73af3d68cd620dade7-1.png)
せっかく正規ページを選択したのに、なぜGoogleは違うページを正規ページにしてしまうのでしょうか?
その原因と対処方法を解説していきます。
Googleが正規ページを選択する際に使用しているシグナル
Googleは主に下記のようなシグナルを参考にしています。
- リダイレクト
- canonical
- 被リンク
- 内部リンク
- sitemap.xml
- https
We use multiple factors when picking a canonical URL, including redirects, rel-canonical, sitemaps, internal links, external links, https, etc
リダイレクト、rel-canonical、サイトマップ、内部リンク、外部リンク、https など、正規 URL を選択する際には複数の要素を使用します。
●引用元:Googleジョンミューラ氏のTwitter
そのため、これらのシグナルがGoogleが選択した正規ページに集まっているがために、自分が選択したページが正規ページとして選択されなったということです。
Googleが選択した正規URLを調べる方法
「Googleが選択した正規ページ」は、URL検査をした結果の「Googleが選択した正規URL」に明記されています。
![URL検査](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/dda9bb331e5adc2b5a3ca1088fa71280-4.png)
![Googleが選択した正規URL](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/0e4aae38a1f5494592124a884058f7cb-2.png)
対処方法
もし自分が選択した正規ページが誤っていた場合、先に挙げたシグナルをGoogleが選択した正規ページに変更します。
リダイレクト
非正規ページから正規ページに向けて、主に301リダイレクト(恒久的な転送)を使用します。
「www有り無し」の正規化でよく用いられる手法です。
下記は「www有り」を正規化した例になります。
![301リダイレクトの使用方法](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/0e4aae38a1f5494592124a884058f7cb.png)
リダイレクトで正規化している場合は、正規ページにしたいページがリダイレクト先になっているか確認しましょう。
canonical
canonicalもリダイレクトと同じく、非正規ページから正規ページに向けて設定します。
リダイレクトとの違いは、非正規ページと正規ページを両方ユーザーに見せたい場合に使用します。
![canonicalタグの使用例](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/44d29d2792be3bad9a9ed98c7bbb20d6.png)
canonicalで正規化している場合は、正規ページにしたいページがcanonical先になっているか確認しましょう。
被リンク
Googleは被リンクが多く集まているページを正規ページにする傾向があります。
そのため自分が選択したページと、Googleが選択したページとで、どちらが多く集まっているか確認してみましょう。
被リンクの調べ方
まずSearch Consoleのサイドバーにある「リンク」を選択します。
![被リンクの調べ方1](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/080047c41d77c58d97cf85ec35d0e15b-2.png)
その後に外部リンクの「詳細」を選択、
![被リンクの調べ方2](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/486359223c22c9ae1b93f7f652f68c66-2.png)
「ターゲットページ」を選択した後に、対象のURLを入力します。
![被リンクの調べ方3](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/abf92b3a4c3eeb1db239b7fb8223bddd-3.png)
その結果に表示される「参照リンク」が被リンクの数で、「リンクしているサイト」が被リンク元のサイト数です。
![被リンクの調べ方4](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/9a046efd877e40523e68783b2a664035-3.png)
仮にGoogleの選択したページの方が、多くの被リンクを獲得しているようでしたら、そちらのページを正規ページにすることを検討してみてください。
理由としては、Googleだけでなくユーザーからも評価を得ているページのため、検索結果にはそちらを表示させる方がユーザーに役立つからです。
内部リンク
Googleは内部リンクが多く集まっているページを正規ページにする傾向があります。
内部リンクの調べ方
まずSearch Consoleのサイドバーにある「リンク」を選択します。
![被リンクの調べ方1](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/080047c41d77c58d97cf85ec35d0e15b-2.png)
次に内部リンクの「詳細」を選択し、
![内部リンクの調べ方2](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/8b296d4aeaa1aa9e17f90b729aa4a5ff.png)
「ターゲットページ」を選択した後に、対象のURLを入力します。
![内部リンクの調べ方3](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/f9f2f8267651893dc20507a60167128c-2.png)
その結果に表示される「内部リンク」が内部リンクの数です。
![内部リンクの調べ方4](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/fbc1ff07c972958f736b77a6530eec5d-1.png)
もしGoogleが選択したページの方が内部リンクを多く集めている場合は、そちらを正規ページにできないか検討してみましょう。
理由としては内部リンクの向き先を変えることは、サイト構造を変更する可能性がでてくるためです。
特にDB系のサイト(求人サイトなど)ですね。
sitemap.xml
sitemap.xmlとは下記のようなURLの一覧で、Googleにインデックスさせたいページ(正規ページ)を伝えるために使用します。
![sitemap.xml](https://clm.seojapan.com/wp/wp-content/uploads/ee3dd8109735afecef5b40a0df29969d-2.png)
そのため、自分が選択したページがsitemap.xmlに記載されているか確認しましょう。
シグナルの強さ
これらのシグナルには強弱があり、強いシグナルは「リダイレクト」と「canonical」です。
逆に弱いのは「sitemap.xml」です。
サイトマップで正規ページを指定します。
(中略)
rel=canonical マッピングに比べると、Googlebot に対するシグナルとしては効果が弱い
●引用元:重複した URL を正規 URL に統合する | Google 検索セントラル | Google Developers
そのため、sitemap.xmlだけで正規ページを指定するのではなく、リダイレクトなど強いシグナルと併用しましょう。
「重複しています。送信された URL が正規 URL として選択されていません」との違い
sitemap.xmlに対象ページが記載されている場合は「重複しています。送信された URL が正規 URL として選択されていません」に表示され、sitemap.xmlに記載されていない場合は、「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」に表示されます。
まとめ
自分の思い通りに正規ページを認識してもらえないと困惑してしまいますよね。
けれど、GoogleにはGoogleの考えがあり正規ページを選んでます。
そのためGoogleがどのように正規ページを選んでいるかを理解できれば、自分が選んだ正規ページを選んでもらえるようになります。
この記事がその一助になっていれば幸いです。
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