こんにちは、Webコンサルタントの谷藤(@go_tanifuji)です。
今回はGoogle Search Consoleシリーズで、「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」について説明します。
せっかく正規ページを選択したのに、なぜGoogleは違うページを正規ページにしてしまうのでしょうか?
その原因と対処方法を解説していきます。
Googleが正規ページを選択する際に使用しているシグナル
Googleは主に下記のようなシグナルを参考にしています。
- リダイレクト
- canonical
- 被リンク
- 内部リンク
- sitemap.xml
- https
We use multiple factors when picking a canonical URL, including redirects, rel-canonical, sitemaps, internal links, external links, https, etc
リダイレクト、rel-canonical、サイトマップ、内部リンク、外部リンク、https など、正規 URL を選択する際には複数の要素を使用します。
●引用元:Googleジョンミューラ氏のTwitter
そのため、これらのシグナルがGoogleが選択した正規ページに集まっているがために、自分が選択したページが正規ページとして選択されなったということです。
Googleが選択した正規URLを調べる方法
「Googleが選択した正規ページ」は、URL検査をした結果の「Googleが選択した正規URL」に明記されています。
対処方法
もし自分が選択した正規ページが誤っていた場合、先に挙げたシグナルをGoogleが選択した正規ページに変更します。
リダイレクト
非正規ページから正規ページに向けて、主に301リダイレクト(恒久的な転送)を使用します。
「www有り無し」の正規化でよく用いられる手法です。
下記は「www有り」を正規化した例になります。
リダイレクトで正規化している場合は、正規ページにしたいページがリダイレクト先になっているか確認しましょう。
canonical
canonicalもリダイレクトと同じく、非正規ページから正規ページに向けて設定します。
リダイレクトとの違いは、非正規ページと正規ページを両方ユーザーに見せたい場合に使用します。
canonicalで正規化している場合は、正規ページにしたいページがcanonical先になっているか確認しましょう。
被リンク
Googleは被リンクが多く集まているページを正規ページにする傾向があります。
そのため自分が選択したページと、Googleが選択したページとで、どちらが多く集まっているか確認してみましょう。
被リンクの調べ方
まずSearch Consoleのサイドバーにある「リンク」を選択します。
その後に外部リンクの「詳細」を選択、
「ターゲットページ」を選択した後に、対象のURLを入力します。
その結果に表示される「参照リンク」が被リンクの数で、「リンクしているサイト」が被リンク元のサイト数です。
仮にGoogleの選択したページの方が、多くの被リンクを獲得しているようでしたら、そちらのページを正規ページにすることを検討してみてください。
理由としては、Googleだけでなくユーザーからも評価を得ているページのため、検索結果にはそちらを表示させる方がユーザーに役立つからです。
内部リンク
Googleは内部リンクが多く集まっているページを正規ページにする傾向があります。
内部リンクの調べ方
まずSearch Consoleのサイドバーにある「リンク」を選択します。
次に内部リンクの「詳細」を選択し、
「ターゲットページ」を選択した後に、対象のURLを入力します。
その結果に表示される「内部リンク」が内部リンクの数です。
もしGoogleが選択したページの方が内部リンクを多く集めている場合は、そちらを正規ページにできないか検討してみましょう。
理由としては内部リンクの向き先を変えることは、サイト構造を変更する可能性がでてくるためです。
特にDB系のサイト(求人サイトなど)ですね。
sitemap.xml
sitemap.xmlとは下記のようなURLの一覧で、Googleにインデックスさせたいページ(正規ページ)を伝えるために使用します。
そのため、自分が選択したページがsitemap.xmlに記載されているか確認しましょう。
シグナルの強さ
これらのシグナルには強弱があり、強いシグナルは「リダイレクト」と「canonical」です。
逆に弱いのは「sitemap.xml」です。
サイトマップで正規ページを指定します。
(中略)
rel=canonical マッピングに比べると、Googlebot に対するシグナルとしては効果が弱い
●引用元:重複した URL を正規 URL に統合する | Google 検索セントラル | Google Developers
そのため、sitemap.xmlだけで正規ページを指定するのではなく、リダイレクトなど強いシグナルと併用しましょう。
「重複しています。送信された URL が正規 URL として選択されていません」との違い
sitemap.xmlに対象ページが記載されている場合は「重複しています。送信された URL が正規 URL として選択されていません」に表示され、sitemap.xmlに記載されていない場合は、「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」に表示されます。
まとめ
自分の思い通りに正規ページを認識してもらえないと困惑してしまいますよね。
けれど、GoogleにはGoogleの考えがあり正規ページを選んでます。
そのためGoogleがどのように正規ページを選んでいるかを理解できれば、自分が選んだ正規ページを選んでもらえるようになります。
この記事がその一助になっていれば幸いです。
アイオイクスではSEOを軸としたWebコンサルティングサービスを提供しています。
いわゆるSEOの型に沿った施策ではなく、お客様の事業やWebサイトの構成を踏まえた最適な施策のご提案を重要視しています。SEOにお困りの際はぜひご相談ください。
→SEOコンサルティング サービスページ
アイオイクスでは一緒に働く仲間を募集しています
アイオイクスのWebコンサルティング事業部では、「一緒に挑戦し、成功の物語を共有する」という理想像を掲げ、本質的な取り組みを推進しています。私たちと汎用性の高いスキルを突き詰め、自由に仕事をしていきませんか。
メールマガジンの登録はこちら
SEOに関連する記事の更新やセミナー情報をお届けします。