こんにちは、アイオイクスの石戸(@idist_410)です。
本日から月に2回ほど、個人的に見ていて気になったニュース記事などを紹介するコラムを書くことにしました。
どれくらい続くかは未定ですが、情報収集先として活用いただけるよう、なるべく続けたいと思っています。よろしくお願いします。
今回の目次は以下のとおりです。
SEO
Googleのモバイルファーストインデックスの移行が2021年3月末まで延期
- Prepare for mobile-first indexing (with a little extra time)
- Google、モバイルファーストインデックスの強制移行を2021年3月末まで延期
モバイルファーストインデックスとは、Googleが検索結果を表示する際に、優先的にスマートフォン版のページ(コンテンツ)を使用する仕様のことです(モバイル ファースト インデックス登録に関するおすすめの方法)。通称MFI。
要するに、「優先的にスマホページをクロールして、検索結果を作っていきますよ」ということなのですが、スマホ対応ができていないサイトはSEOで不利になる可能性があるので、Googleはしばらく様子を見ていました。
様子を見ている期間は、クローラーがPCとスマホの両方が混在している状態が続いていました。
レスポンシブデザインやスマホ対応が段々とスタンダードになってきたこともあり、Googleは2020年9月からすべてのサイトをモバイルファーストインデックス登録化すると発表(ウェブ全体のモバイル ファースト インデックス登録化についてのお知らせ)。
一方で昨今の情勢を見るに、サイトの運営者がモバイルファーストインデックス対応に時間を割くことは難しいため、モバイルファーストインデックス全移行は延期となりました。
しかし、これ以上の延期はおそらくないと考えられるため、「まだスマホ対応が十分にできていない」、「対応できているが管理工数がかかる」といった場合は、これを機に対応することをおすすめします。
Googleの検索結果で、有償にて「Google補償」のマークが付けられるように?
引用:グーグル検索結果で“グーグル保証”マーク表示、月々5000円からってこれマジ!?【SEO情報まとめ】
グーグルの検索結果で「グーグル保証」の認定マークを表示できるとしたら、あなたはいくら払うだろうか?
「GOOGLE GUARANTEED(グーグル保証)」というバッジをローカル検索のグーグル マイビジネス リスティングに表示する月額50米ドル(約5300円)の有料サービスをグーグルが試験的に始めたようだ。
海外の検索結果で、ローカル検索(地域関連キーワードでの検索)の結果に、Googleの保証マークが付与されるといった取り組みが始まったようです。
例えるなら、Googleのライトな広告枠といったイメージでしょうか?
有償ではあるものの、他社(他店舗)が付いているのに自社だけ付いていないといった場合はクリック率が下がってしまうことが予想されるので、導入せざるを得ない気がします。
まだ日本に上陸する予定はなさそうですが、1~2年後には導入されるかもしれません。Googleマイビジネスの今後に注目です。
SEOのエキスパートを目指すための21の方法
SEO Japanブログにて、「SEOのエキスパートを目指すために最適な21の方法」という記事を公開しました。
SEOのエキスパートというのも定義が難しいですが、Search Engine Journalが以下の21の指針を提示しています。
- 1.SEOの基本を理解する
- 2.自身のWebサイトを構築する
- 3.WordPressを学ぶ
- 4.Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを学ぶ
- 5.SEO関連の記事を毎日読む
- 6.検索エンジンの仕組みを理解する
- 7.Googleの品質評価ガイドラインを読む
- 8.検索結果画面を確認する
- 9.テクニカルSEOを学ぶ
- 10.コンテンツの戦略、作成、最適化、プロモーションについて学ぶ
- 11.リンク構築の戦略を採用する
- 12.チェックリスト信者にならない
- 13.Facebookグループに参加する
- 14.TwitterでSEOのエキスパート達をフォローする
- 15.SEOやマーケティングのカンファレンスに参加する
- 16.ポッドキャストを視聴する
- 17.自身のネットワークを育てる
- 18.無料のレッスンを受ける
- 19.継続的に学び、自身のスキルセットを育てる
- 20.失敗からは学び、成功は繰り返す
- 21.忍耐強くあれ
「知見を高めよう」「正しく学ぼう」といったマインド的な要素が多めですが、SEOを行う上では重要な指針ばかりなので、ぜひ一度読んでいただければと思います。
WordPressがサイトマップを自動生成するように
実に全Webサイトの37%のシェアを持つWordPressが、自動でサイトマップを生成するようになりました。逆になぜこれまでなかったのかという印象ですが..
ただ、そもそもWordPressで作られるサイトは、規模としてさほど大きくないケースが多いです。
「ページ数が少ないサイトにサイトマップは不要です」とGoogleは明言しているので、この変更はさほど気にしなくても良さそうです。
次の場合は、サイトマップは必要ありません。
サイトのサイズが「小さい」。サイトのページ数がおよそ 500 ページ以下の場合にサイズが小さいと考えます。検索結果に表示する必要のあるページのみをこの合計ページ数に加算します。
サイトマップの効果やリスクについては、「SEOとサイトマップ/sitemap.xmlの効果とリスク – 株式会社JADE」をぜひご覧ください。
マーケティング
SEOだけだと面白みにかけるので、マーケティング全般のニュースも取り上げていきたいと思います。
Zホールディングスが「PayPay」ブランドへ名称を統一化
引用:ZホールディングスおよびZフィナンシャルが金融サービスを「PayPay」ブランドに統一
個人的に今週一番衝撃を受けたのが、こちらのニュースです。
Zホールディングス(ZHD)、Zフィナンシャル(ZF)は7月31日、2020年秋以降順次、ZHD傘下またはZHDが出資する金融事業会社6社の社名、およびサービス名を「PayPay」ブランドに統一すると発表した。
PayPay=QR決済アプリという印象があると思いますが、そのブランドネームをグループ全体に拡大しようという試み(決意)ですね。
確かにYahoo! JAPANはブランドネームとして認知度が高いですが、今後の戦略を考えるとPayPayブランドに統一するのはかなり有効な意思決定に思えます。
Twitterで見かけた時は「違和感があるな…」と思ったのですが、今ではむしろしっくり来ています。それだけPayPayに馴染んできたということですね。
PayPayアプリを普段からよく使っていることもあり、今後の動向に期待です。
ネットメディアは伸びたのか?伸びていないのか
インターネット広告費がテレビへの広告費を抜いたというのが3月頃にニュースになりましたが(ネット広告費、テレビ抜く スマホ普及で動画好調)、果たしてネットメディアはマスメディア(テレビ等)を抜いたのか?という記事を読みました。
ようするにですね、ネット広告は伸びたけど、ネットメディアは伸びたのかな、伸びたとは言えないんじゃないかな、と言いたいわけです。実際ですね、これは新著でも触れたことですが「7大プラットフォーム」という言い方があります。代理店のネット広告担当者がその出し先をプランニングする際、Yahoo!・Google・Twitter・Facebook・楽天・Amazon・LINEの7つのプラットフォームを主に使うのだそうです。まず7つをどう使うかを考え、あと残りをどうしよう、という順番。7大メディアではなく、プラットフォーム。
(中略)
ネットはテレビに勝ったけど、メディアに絞ると勝ったとは言えない。それがいまの状況なのでしょう。
この記事を読んで思ったのは、「ネットメディアはマスメディアと性質や役割が異なる」ということです。
テレビやラジオ、映画といったマスメディアは枠の数に限りがありますが、ネットメディアは枠が存在しないので、ユーザーが分散してしまいます。
そのため、インプレッションを稼ぎ続けるために記事を大量に投下し、煽り要素を入れ、ときに「ネットメディアって…」という議論を呼び起こすわけです。
ネットメディアがマスメディアに勝とうとしているかはともかくとして、こういう記事を読むたびにネットメディアのあり方を考えなくてはならないなと感じます。
ただ、企業が純粋に情報発信+外部アプローチとしての場としてオウンドメディアを活用することは、間違いなく良いことなので、あまりネガティブに捉える必要はないとも思います。
まとめ
初回は、SEOとマーケティングの記事をいくつか取り上げてみました。
実際に感想を書いてみると長くなってしまったのですが、次回以降はもう少しライトに紹介していきたいと思います。
「他の人がどのような情報を収集しているのか」を知る機会もなかなかないと思うので、ぜひ次回も見ていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。石戸(@idist_410)でした。
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