こんにちは、アイオイクスの石戸(@idist_410)です。
ここ2週間ほどで気になったニュースや記事などをまとめていきます。先週はかなり大きいニュースが2件もありました。
今回の目次は以下のとおりです。よろしくお願いします。
SEO
Google検索にインデックス障害(バグ)発生
8/11(火)の早朝から午前(日本時間)にかけて、Google検索に大規模なバグが発生しました。
昨日、日本時間の 2020 年 8 月 11 日の午前中から尋常ではない大変動が Google 検索に発生しました。
単なるアルゴリズムのアップデートとは思えない、異常な検索結果が各所で観測されました。
あまりにも大きく順位が動いたので、SEOに携わる者の間では「コアアップデートか!?」と慌てる事態になりました。
(私もお客様のサイトの順位が尋常ではないほどに下落してしまい、相当焦りました…)
しかし、Googleがあまりにも異常な結果を返していたため、Twitterではちょっとしたお祭り騒ぎに。
しばらくしてから、Googleが「今回の順位変動はバグによるものだ」と認め、修正を経て検索結果はもとに戻りました。
I don't have all the details yet, but it seems like this was a glitch on our side and has been fixed in the meantime.
If someone could fix the other 2020-issues, that would be great.
— ? John ? (@JohnMu) August 11, 2020
詳細はまだわかっていないが、これはGoogleによる問題であり、今は修正されたようだ。
誰かが他に2020年の課題を修正することができるなら、それはすばらしいことだろう。
(「もし他に順位変動があっても、それはGoogleの課題ではない」という意かと思われます)
今は事なきを得ましたが、Googleが自身のツールや検索結果でエラーなどを返す場合は、コアアップデートの前兆だと言われています。
前回のコアアップデートが5月に行われたことを考えると、そろそろアップデートがあってもおかしくありません。
今回の順位変動は一時的なものでしたが、引き続き注視が必要です。
YouTubeの検索アルゴリズムで重要な3つの要素
先日、SEO JapanにてYouTube検索のアルゴリズムに関する記事をご紹介しました。
>>GoogleがYouTube検索のアルゴリズムを解説。関連性・エンゲージメント・品質の3要素が重要
Googleによる公式サイト「YouTubeの取り組み」にて、YouTubeの仕組みが解説されており、その内容をいくつかピックアップ説明したものとなっています(YouTubeは2006年にGoogleが2,000億円で買収しています)。
Googleによると、YouTubeの検索結果を決めるにあたり、以下の3要素が大きく影響しているとのことです。
- 検索キーワードとの関連性
- エンゲージメントの高さ
- 品質
YouTubeは通常のGoogle検索と比べ、相当複雑なユーザー行動が発生しているはずで、特にエンゲージメントの高さは重要な評価要素となっているのでしょう。
YouTubeを活用している方のみならず、SEOを行う方であればチェックしておきたい記事となっています。
>>GoogleがYouTube検索のアルゴリズムを解説。関連性・エンゲージメント・品質の3要素が重要
Googleの広告費が歴史上初の前年比マイナスへ
親会社のAlphabetが発表した四半期報告書によると、Googleの第2四半期の総広告売上高は、前年同期比8%減の299億ドルでした。
The Wall Street Journal (WSJ) の報道によると、Googleの26年の歴史の中で、同社の広告売上高が前年比で減少したのは初めてのことだといいます。
Googleの広告収入が初のマイナス成長。これはかなり大きなニュースではないでしょうか。
Googleの広告売上の減少は、パンデミックに関連したメディア支出の減少が、企業にさまざまな形で影響を与えていることを示しています。
昨今の情勢は、Googleへも少なからず影響があったようです。
ただ、最近ではSNSマーケティング(ファンマーケティング)という概念が普及し始めていることもあり、Google検索の市場自体が十分成熟したという見方もあります。
少なくとも日本では「これから検索するユーザーが大幅に増える!」といったことはないため、Google検索という市場において、「限られたパイを以下に取っていくか」といったポジショニング戦略が重要になってくるでしょう。
SEOもノウハウの普及や競合の増加といった理由から、年々かかるコストが増加しており、「とりあえずSEO」はさらに難しくなっていきます。
今回はあくまでも「Googleの広告費が減少した」というニュースですが、その背景には大きな時代の流れが潜んでいるはずです。
マーケティング全般
フォートナイト(Epic Games)がAppleとGoogleを提訴。プラットフォーマーの態度を疑問視
ここ最近で最もホットなトピックと言って良いと思います。フォートナイト vs Apple(Google)の争いです。
米アップルとアルファベット傘下グーグルは13日、エピック・ゲームズが手掛ける人気ゲーム「フォートナイト」を自社のアップストアから削除した。一方のエピックはアップルとグーグルをそれぞれ提訴。ここ数週間続いていた双方の対立がさらにエスカレートした。
アップル、エピック両社の食い違いは、大半のアプリでアップルを通じた課金を行い、売り上げの30%が手数料としてアップルに支払われるというアップストア規約に由来する。エピックは13日、ユーザーがこの仕組みを介さずにフォートナイト用のアイテムを直接購入できるようにすると公表。アップルはその数時間後、フォートナイトをアップストアから削除し、グーグルもアップルに続いて削除した。
もしかすると、チェックされていない方もいるかもしれないので、簡単に流れを整理してみたいと思います。
- フォートナイトとは、SwitchやPS4、iOS、Androidで遊べるTPSのゲーム。運営会社はEpic Games
- Epic Gamesがフォートナイトのアプリ内で、App Storeを通さない形の課金システムを導入
- それに対し、AppleがApp Storeからフォートナイトのアプリをガイドライン違反として削除。Googleもそれに続く
- Epic Gamesがこの処分を不服とし、独占禁止法等の観点からAppleとGoogleを提訴
このフォートナイトというゲームは全世界で10億人のプレイヤーがいまして、相当人気なゲームなんですね。
それがAppleとGoogleとのいざこざにより、急にiPhoneとAndroidで遊べなくなるという事態が起こったわけです。
Epic Gamesの主張としては、「プラットフォーマーであるAppleとGoogleは不当な条件をアプリ開発者に課している」というもの。
App StoreやGoogle Playを利用して課金すると、アプリ購入時のみならず、その中での課金にも30%の手数料がかかるんですね。
アプリの購入ごとにストアから徴収される手数料の割合:
- iOS App Store: 30%
- Google Play: 30%
この手数料を高いと思っても、AppleとGoogleがスマートフォンのプラットフォームを独占しているおかげで、開発者は不満に思いながらも何も主張できないわけです。
それに対し、Epic Gamesは異議を申し立て、フォートナイトのユーザーを味方につけてAppleと戦おうという構図になっています。
AppleがIBMの独占を打破しようとした1984年の動画をオマージュし、こんな動画も作っています。
1日や2日で動画を作れるわけもなく、どうやらEpic Gamesはずっと前からこの事態を引き起こす予定だったようですね。
まだ事態はほとんど進展していないため、「AppleやGoogleがどう主張するのか」が今後の見どころとなります。
まとめ
今回はGoogleのバグといい、フォートナイトといい、大きなニュースばかりでした。
どちらにも言えることは、あるプラットフォームに依存していると、そのプラットフォームが不利なルールを敷いてきた際、ただただ辛くなってしまうということですね。
とはいえ、プラットフォームを使わない手はないので、特定のチャネルに依存することなく、うまく分散していくことが必要になります。
事態に進展があった際は、また取り上げようと思います。お読みいただきありがとうございました。石戸(@idist_410)でした。
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