【テクニカルSEO監査のススメ】塵も積もれば山となる。細かい事も気にしていこう

こんにちは、アイオイクス株式会社の渥美(@ioix_atsumi)です。

私はこれまで1,000件以上のSEO相談を受け、大規模サイトから小規模サイトまで様々なサイトを見てきました。最近のSEOトレンドはコンテンツ重視であり、テクニカルなSEOについての言及は減ってきています。

しかし、コンテンツの重要性を強調するサイトほど、実際には誤った施策を行ったり、十分にテクニカルな側面を考慮していないケースが多いと感じています。

現在のSEOツールの進化により、テクニカルなSEO課題の多くはツールを使用して発見できると考えています。テクニカルな課題をツールで特定し、改善を行い、一方でコンテンツには時間とリソースを投入してしっかりと作り込む。

これが現在のトレンドだと感じています。

その結果、テクニカルなSEOの重要性を強調する言葉は少なくなってきていますが、テクニカルな課題の重要性は依然として変わっていないのです。

記事のコンテンツに関しては、コピーコンテンツや重複コンテンツ以外であれば、プラスの影響を与えることがありますが、マイナスの影響を及ぼすことはありません。一方、テクニカルな課題の改善は、実はマイナスの影響を受けていた部分を、適切な評価に戻すような効果が強く現れます。そのため、コンテンツ施策と比較して、テクニカルな課題を解決して順位を大幅に向上させる可能性は少ないと感じる方も多いかもしれません。

しかし、テクニカルな課題が存在する場合、本来得られるべき評価を一部失っている可能性があります。重要な課題であれば当然ですが、小さな事であっても塵も積もれば順位状況にも影響を与える可能性があります。

今回は、実際にご相談をいただくサイトにおいて、よく見られるテクニカルな課題を3つ紹介します。

目次

課題1: canonicalとリダイレクトのループが発生している

あるサイトがディレクトリ構造を見直し、URLを変更しました。

元々使われていたURL(ここではAとします)から新しいURL(ここではBとします)への301リダイレクトが正しく行われています。

しかし、その際にセルフcanonicalタグの設定を忘れ、canonicalの向き先を変更していません。

つまり、ユーザーはAからBにリダイレクトされてBを閲覧する形になりますが、canonicalタグはまだAを指している状態です。

しかし、Aは301リダイレクトされており、アクセスできないURLをcanonicalタグで正規化してしまっています。

その結果、過去の例ではGoogleの検索結果画面ではAが表示され、実際にアクセスするとBにリダイレクトするという状態になっていました。

Googleは301リダイレクトされた場合、リダイレクト先のコンテンツを評価するとされているため、大きな評価の低下は起こらないと考えられます。

ただし、リダイレクト処理によってサーバーにわずかな負荷が生じ、ページの読み込み速度もわずかに低下する可能性があります。

なによりリダイレクト前のAのタイトルがスニペットとしてGoogleの検索結果画面に表示されているわけですので、AとBのタイトルが違った場合はユーザーに違和感を与えます。

これは望ましくない状態です。

課題2: H1の間違った使用方法

H1はページの大見出しであり、このページに何が書かれているかを表す役割を果たします。SEO上でも重要視されていることは一般的に知られています。

① H1を設定していないケース

② H1が各項目ごとに複数設定されているケース

①のケースでは、テンプレート側の問題により、H1を設定するとデザイン上の問題が生じるため、H1を付けていない場合や、既にサイトロゴ部分にH1が存在するために必要ないと考え、設置していない場合があります。

テンプレートが影響している場合は、テンプレートを改修し、大見出しにはH1を設置することが望ましいです。

また、サイトロゴにH1があるために本来のH1の目的を見失い、H1を設置し忘れることは避けるべきです。

②のケースでは、順位を上げるためにH1を多く設定していると考えられます。また、デザイン上の理由でH1を使用している場合もあります。

H1は重要なタグですが、原則として1ページに1つだけ設定するべきです。

Googleは複数のH1タグを許容していますが、それは共通部分のサイトロゴにH1が設定されている状況で、さらに本来のH1が存在する場合に限られると考えています。

デザイン上の問題に関しては、CSSを使用して文字のサイズを自由に変更することができます。複数のH1タグが存在すると、ページの主題が曖昧になり、Googleの評価が難しくなってしまいます。

その結果、本来得られるはずの評価が得られない可能性があります。

課題3: Meta refresh redirectの多用

Googleは基本的にサーバーサイドでのリダイレクト(301、302リダイレクト)を推奨しており、Meta refreshによるリダイレクトはサーバーサイドリダイレクトが出来ない場合の代替手段です。

参考:リダイレクトと Google 検索

GoogleのJohn Mueller氏も「UXと処理時間」の観点から推奨していません。

Twitter翻訳

投稿者)aqに聞いてもいいですか? 「0」でメタリフレッシュすると 301 に相当しますか?もちろん、これが推奨されているわけではありませんが、「必要」な状況:)と、かなり古いニュース cc @searchmartin
の Web 上の情報です。

ジョン・ミュラー氏)メタリフレッシュタイプのリダイレクトは機能するはずです。私たちはこれを 2 つの理由からお勧めしません: UX (ブラウザ履歴にページが保持される、ご存知のとおり) と処理時間 (ページを表示するにはページを解析する必要がある)。処理が完了すると、リダイレクトと同じようになります。

参考:John Mueller氏のMeta refresh redirectへの言及ツイート

しかし、実装の手軽さなどが影響しているのか、重要なページのリダイレクトにおいても、Meta refresh redirectを多用しているサイトは少なくありません。

本来であれば、301や302などのリダイレクト方法を使用すべき場面でMeta refresh redirectを使用する事で、競合サイトに検索順位で劣ってしまう可能性があります。

まとめ

Googleの評価指標において、コンテンツが最も重要な要素であることは確かです。しかし、コンテンツの魅力を100%伝えるか、評価されるかは、そのテクニカルな要素に依存していると考えています。

テクニカルSEOの課題を100%完璧に修正したとしても、順位が劇的に上がるとは限りません。ただし、良質なコンテンツがあるにもかかわらず、テクニカルな課題が存在する場合、Googleはそのコンテンツを十分に評価できない可能性があります。Googleの検索順位は相対評価ですので、微小な差で競合サイトに負けることも考えられます。

もし自身のサイトに心当たりがある場合は、今すぐサイトを見直してみてください。

自分でサイト監査するのが手間や自信がない場合は、私が開催している「あなたのサイトを徹底分析!隠されたSEO課題、丸わかりセミナー」という公開セミナーに参加してみることをお勧めします。

興味をお持ちの方は、アイオイクスまたは私(@ioix_atsumi)にご連絡ください。

アイオイクスではSEOを軸としたWebコンサルティングサービスを提供しています。

いわゆるSEOの型に沿った施策ではなく、お客様の事業やWebサイトの構成を踏まえた最適な施策のご提案を重要視しています。SEOにお困りの際はぜひご相談ください。
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この記事を書いた人

ファッションECサイトの運営会社2社を経てアイオイクス株式会社に入社。
2つのモバイルECサイト管理者の経験を活かし、現在はWEBコンサルタントとして従事しています。
SEO歴10年。専門はテクニカルSEO。好きなツールはBotifyとScreaming Frog。趣味は食べ歩き、音楽鑑賞、ハワイ。

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