SEOはフリーランスに依頼するべきか、組織に依頼するべきか。

皆さんこんにちは、アイオイクスの豊藏です。

先日こんなツイートをしました。

アイオイクスはSEOコンサルティングという仕事をしていますが、その一方で、SEOを強みとしたフリーランスな方がだいぶ増えています。

今日は、このSEOというビジネスモデルにて、個人に依頼するべきか、企業に依頼するべきかを私の目線で話をしていきたいと思います。

目次

SEOコンサルティングというビジネスモデル

我々が行っているSEOコンサルティングというのはざっくりいうとこんな形で進めます。

  • Web企業からの問い合わせが来る
  • 与件ヒアリング対応をする
  • ご提案をまとめる
  • 受注する
  • 毎月施策やレポート等をご提出する

これらを行う際にAhrefsやSEMrushなど、たくさんのSEO分析ツールを用いて、顧客に価値提供します。

流入数を上げることを目的とすることもあれば、単純に毎月の結果をモニタリングだけすることもあります。CVまで見ることもあれば、社内の会議にガッツリお邪魔して議論をするケースもあります。

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入り口はSEOかもしれませんが、実際に相対する企業様とその対応企業やメンバーによって、千差万別なのが実態だと思います。

SEOは個人の強みが出やすい。

施策の提案やサービスの内容は、基本的には属人性が強く出ます

元々私も、ITコンサルタントとして、プロジェクトマネジメントやベンダーアライアンス、要件定義など様々な領域の仕事をしている傍ら、2018年に副業でアフィリエイトを始めました。

最初は自分で試行錯誤しながらブログ運営をやっていましたが、どうやっても上手く行かず、お金を払ってアフィリエイトで稼いでいる方に教えて頂き、サイト運営のイロハを学びました。

今はそれらのスキルを組み合わせた上で、アイオイクスで仕事をしていますが、当時教わっていた方のSEO知識は素晴らしいと感じていますし、そうした経験から、個人の方でもSEOスキルが高い人は高いと感じています。

実際、市場でもSEOは企業だけのものではなく、個人も出来るものとして、広く認知されているのではないでしょうか?

SEOをフリーランスに依頼するメリット

結論、分析やアドバイス、切られたタスクを依頼する場合は個人に依頼したほうが安価な印象です。加えて、個人契約のため依頼が上手く行かなかった際のコストダメージも、少なく出来るでしょう。

最近では、ミエルカコネクトさんをはじめ、優秀なフリーランスの方に案件の紹介ができるサービスもかなり増えてきました。

これまで個人の方が、企業と直接接点を持ち、信頼性を担保されながら案件に入れる機会は少なく、これらのサービスの出現によって個人の優秀な方とも直接やりとり出来る機会が増えました。

企業としても法人よりも低価格かつ、知見をお持ちの方に直接依頼をすれば、(良くも悪くも)気軽に試しやすく、様々な方に試しに依頼をしてみるという戦略が取りやすくなったように思います。

実際にフリーランスの方にご依頼して良いと感じたエピソードを聞くと

  • アドバイスがわかりやすく高パフォーマンスだった
  • 分析の示唆が鋭く参考になった
  • 言われたとおりに行ったら流入数がとても増えた

など、アドバイス面での魅力を聞く機会が多いイメージです。

SEOを組織に依頼するメリット

対して、SEOを法人に依頼する強みは、組織力だと考えています。

SEOプロジェクトは、真面目にやろうとすると本当にやることが多く、アドバイスをもらったり、改善起案をもらうだけでは、上手く行かないケースも多いです。

はっきりいいますが、概念で語るSEOと実際に作業をするSEOは全く別物です。

例えば、ホワイトペーパー1つを作るにしても、企画内容とタイトルを決めたとしてもデザインを誰が行うか、構成を誰が作るか、ライティングを誰がし、誰が責任を取る意思決定を取るかによって変わりますよね。

正直、超優秀な人間が1人でやりきった方が単一のアウトプットのレベルは高くなるケースが多いです。

ただ、だからといって、1人で全部の領域をカバーするのは物理的に不可能です。

マーケティングの知識はもちろん、事業理解やIR、営業戦略によって取るべき打ち手は違うと思っていますし、どこまでSEO施策の期待値を持っていて、具体的に何人どれくらいのメンバーがいるか、そのスキルセットによっても手順や成果物の品質は変わります。

複数人いるので、もちろん意思決定のスピードや、修正の回数は増えます。ただし、SEOと関係ないビジネス的な力学も関係してくるのがSEOです。個人が1からサイトを作るよりも数十倍インパクトの高いことが出来るのが、法人の強みです。(ドメインも強いですしね。)

我々が、コンバージョンまで意識したSEOを行う場合、対応領域はかなり多岐にわたります。

  • ビジネスモデルの理解
  • 社内ステークホルダーの理解(協力体制)
  • 開発の外注/自社の違いとその関わり方
  • Webサイトの分析目線(GA4やScreaming Frogなど)
  • SEO競合分析の力(AhrefsやAWRなど)
  • 上記を踏まえたKWプランニング
  • 改善起案のドキュメンテーション/社内での説明力
  • 意図を踏まえたコンテンツ制作のディレクション能力
  • 上記を踏まえたモニタリング/レポーティング
  • プロジェクト運用力(Backlogなど)
  • 適切な運用をするためのファシリテーション力など

ざっと書いてみましたが、今弊社で行っているプロジェクトでは上記の多岐な範囲を、メンバーやパートナーと連携しながら幅広く対応していますし、これを自分が個人1人でやろうとしても難しいと思っています。

また、組織ならではのナレッジシェアも、法人でSEOを行う大きな強みと言えるでしょう。各プロジェクトで行ったソリューションの結果と過程を踏まえて、新しい企業様への支援を行うため、そのあたりの品質の担保もしやすいと考えています。社内のコアメンバーであれば、機密保護の関係を気にせず案件のディスカッションを出来るメリットも強いです。

ただ、「戦略と実行」をある程度の品質を担保出来るメンバーを複数名入れながら行っているため、個人と比べると費用感が高くなってしまうというのは法人の弱みと言えるでしょう。

SEOはフリーランスに依頼するべきか、組織に依頼するべきか。

さて、ここで主題に戻りますが、この議論の結論としては

どちらも試した上で、自社に合う方を選んだほうが良い。

かなと思います。

実際、切り口や見せ方は同じSEOでも、その中身は個人も企業も様々です。

未だに私も、「見せ方はすごく上手かったけど実際の案件の品質が酷かった。」というご相談を頂くケースは少なく有りませんし、逆に「個人の方に依頼をしたら自社でやりたいことが出来た」というお話を聞くこともあります。

結局、SEOという不透明なものを取り扱い成果を出すためには、その過程で様々な対応領域が必要となります。

そしてそれは、必ずしもSEOベンダーだけで解決できる問題では無く、相互に協力しあって初めて成果が出せるものだと考えています。

そういう意味では、企画や事業企画、マーケティングなどの職種と同じ類の仕事ですね。

SEO企業は、その会社の思想やビジネスモデルの組み方によってやることも様々ですし、個人の方のスキルセットや経歴も様々です。

そのため、まずは気になる企業に問い合わせをしてみて、実際に話を聞いてみましょう。その上で色々な人のお話を聞いた上で、自社に一番合う形は何か考えるのが結果的に一番重要なのかなと思います。

我々も、「アイオイクスいいよね!」「SEO Japanいいよね!」って思ってもらえるように、引き続きマーケティング活動やセミナーなど頑張っていきます!月に1~2回セミナーをやっているので、是非来てみてくださいね。

以上、豊蔵でした!

アイオイクスではSEOを軸としたWebコンサルティングサービスを提供しています。

いわゆるSEOの型に沿った施策ではなく、お客様の事業やWebサイトの構成を踏まえた最適な施策のご提案を重要視しています。SEOにお困りの際はぜひご相談ください。
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この記事を書いた人

法政大学経営学部卒。エン・ジャパンでセールス経験後、社員数3名の会社にITコンサルタントとして入社し新規事業・業務効率化・ITインフラの導入プロジェクト等に従事。その間に個人でサイト運営を複数経験後アイオイクスに入社。アフィリエイト経験とITコンサル経験を活かした、実務に落ちるプロジェクト設計力が強み。

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