皆さんこんにちは、豊藏(@shotatykr)です。普段はアイオイクスでコンサルティングチームのリーダーをしています。
担当職務上、顧客のWebマーケティング課題を共有頂くことが多いです。
先日このような記事を公開しました。
「何でも良いから成果を出したい!!」と願うマーケティング担当のシンプルな要望は、なぜ叶えられないのか?
この記事では以下のようなことを書きました。
Webマーケティングの課題は企業とサイトの数だけ異なる
支援会社はサイト課題と目的に応じて、短中長期目線で実現可能な施策を考えていくことが重要
「できます!やれます!」と根拠のないプレゼンに惹かれたくなるのもわかるが、現実を正しく見て、「出来ること、出来ないこと」を正しく伝えてくれる支援会社を選んだほうが良い。
最近、私が色々な企業様をご支援させていただく中で感じる結論の1つは、“Webマーケティング支援会社の使い方は2つしかない”という事です。
今日は、そんなテーマで筆を執ってみようと思います。
Webマーケティングは”前提によって施策が変わるもの”
Webマーケティングという言葉は、どんな企業が使うかによって言葉の定義が変わります。我々のようなSEOメインの会社であればその軸にSEOが来ますし、SNSマーケティングが得意な企業であれば、その軸はSNSとなるでしょう。
なぜなら、すべての上位概念に来るのは”自身の商材に適したユーザーをWebによって集客すること”だからです。
かつ、事業者視点で目的ベースで考えるとその手法も千差万別です。
商材も違えばメリットも違います。顧客ターゲットが消費者なのか、企業の担当者かによって有効な打ち手も変わりますし、月間100人しか利用していないサービスを1,000人に使ってもらいたいという企業と、10,000人から100,000人に使ってもらいたい企業の課題は違いますよね。
かけられる予算も違えば、企業が持つアセットも違います。既に完璧なWebサイトを持っている企業もあれば、専任の担当者やクリエイティブを作れる部隊がある・なしによっても最適な打ち手は変わります。
このように、前提が色々異なっている中で、現状から未来に向かって打ち手を考え支援するのが我々Webマーケティング支援会社の役割だと考えています。
支援会社の使い方は2つ。①頭を増やすか?②手足として使うか?
私は、Webマーケティング支援会社の効果的な使い方を考える際に、切り口は2つしかないと考えております。
- マーケティング施策を洗い出し、施策を検証する”頭を増やす”
- マーケティング施策を実現する為の”手足を増やす”
以下で解説していきます。
1.頭を増やすとは、”戦略の質を強化すること”
このパターンで支援会社に依頼をする場合、以下のようなシーンが考えられます。
- Webマーケティングを専業でやっているメンバーがいない。
- 戦略や打ち手が固まっていない。
- 打ち手の妥当性や効果の見込みに自信が持てない。
- 予算が少ない。
突き詰めると、「今何を依頼すれば良いのかが分からない状態の企業」だと言えるでしょう。
この場合、SEOを行う等手法を検討するよりも、その前段の整理が重要なフェーズとなります。
- マーケティングプランを練る。
- 施策の優先度を定義する。
- 課題点の打ち手を洗い出す。
- 現運用において効率的な方法の助言をもらう。
- アイデアを募る。
いわゆるコンサルテーションの部分になります。
我々アイオイクスも含め、支援会社は様々な企業のWebマーケティング施策に関わっています。その知見には”明らかに悪手”となる打ち手や”費用対効果の悪い施策”など、見るだけでご指摘し、価値と繋がるケースも多くあると考えられます。
そのため、頭を増やすメリットとしては、以下があります。
- 自分一人ではない発想が手に入る。
- 制作会社や社内と絡む際に、明らかなミスに気付ける。
- 打ち手の優先度を整理できる。
マーケティングは、担当者の得意分野や成功事例のストック数によって、やるべき施策がかなり変わります。このように、「自社にとって有効な打ち手は何か?」を考えられるのは事業会社としても大きなメリットと言えそうです。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 最終的な意思決定は事業会社で行う必要がある。
- 打ち手には別途工数や費用が発生する為、そこも考慮する必要がある。
- 支援会社に会社の内情含めてさまざまなインプットを行う必要がある。
また、”頭を増やすコンサル”を依頼する場合は、担当者の実力によって大きく左右されるでしょう。その為、このような外部支援コンサルを頼む場合は、以下の観点を踏まえたチェックが重要になると考えられます。
- 自身が課題を共有した際に、論理的にわかりやすく打ち手を考えられる人間か?
- 専門分野外でも、一定の根拠を元に解を出せるか?
- 問題解決のフレームワークを持っていそうか?
- その説明に論理や妥当性や実績があるか?
突き詰めていうと、ディスカッション等を交わした際に”新しい知見を提供してくれるか、頼れるかどうか?”というのが非常に重要そうですね。
2.手足とは、自社で回らない”施策を代行してもらうこと”
次に”手足として”マーケティング支援会社を活用する場合について話をしていきます。
これは「依頼者に変わって施策の実行を代行をしてもらうこと。」を指します。コンテンツの企画・作成・広告の運用代行、テクニカルSEO施策の改善起案・実装、コンバージョンレートの改善分析・A/Bテスト代行等が当たります。
手足を使うメリットは以下となります。
- 自社に足りないリソースを外部から調達できる。
- 現時点で必要な専門スキルを確保できる。
- 打ち手毎に施策効果を測定できる。
SEOの専門家、コンテンツマーケの専門家、SNSの専門家など世の中にはたくさんの会社があります。例えば、SNSが有効な打ち手であると結論づいている状態で、特定期間をSNS専門企業にアカウント運用を依頼することは大きなメリットがありそうです。
一方で、こんなデメリットもあります。
- 事業の目的と打ち手の妥当性により施策効果が変わる。
- スコープが切れてしまう為、それ以外の問題には対応しにくい。
- 部分最適になりがち。
- 適切なレビュアーがいないと品質を担保できない。
例を挙げると、Webサイトが弱いうちは、SEOで上位表示するのは難しいですし、SNSでいくらバズっても、そこに顧客ターゲットがいなければ、目的とするWebマーケティング施策にならなかったりします。
このように、事業に効果的な打ち手を考える為の戦略(頭)と描いた理想を実現する為の手法(手足)の2軸の内、どちらが今足りない状況なのか?を考える事が企業のWeb担当者にとって必要だと考えられます。
まとめ:理想は両方やってほしい。ただしそれにもデメリットはある。
これまで、頭と手足双方の機能があり、双方のメリットやデメリットについて解説をしてきました。
上記の内容だけ見ると、「戦略と実行の両方できると言っているコンサルがいれば、そこに依頼したい。」と考える事も出来そうです。
ただし、実力があり、施策を考え、実行をする。とすべてを代行を出来る企業にお願いする場合は”相応の費用が必要”となります。また、裏を返せば費用も安く頭からお尻まですべて対応できるという企業にこそ、注意を払うべきと言えるでしょう。
マーケティング支援会社に何か仕事を依頼する際には是非、「今自社の課題は戦略策定なのか?それとも手足が足りないのか?」という部分を整理してからご依頼をすることを強くお勧めいたします。
費用が無い場合は、頭を使うしかありません。自社が今予算をかけるべき場所はどこか?その打ち手の妥当性はあるのか?など、ぜひ今日お話しした目線で一度考えてみていただけると、費用対効果よく支援会社を活用できるのではないかと思います。
なお、アイオイクスでは上記の戦略支援、SEOコンテンツ制作、テクニカル支援など様々な領域でWebマーケティングの支援を行っております。企業様に合わせてご提案の内容や予算も柔軟に変えられますので、是非お気軽にお問い合わせまでご相談ください!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!
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