SEOを行う際にCROを導入すべき3つの理由:集客力と接客力を効率的に改善する方法

こんにちは、SEO/CRO担当のTAKITA(@tackey_cro)です。

今回の記事は、「サイトへの流入数を増やしながらCVRを改善し、サイト本来の目的であるCVを増やしたい」という方向けに書いています。

特に今回は、SEOで集客しつつCROでCVRを改善する方法についてお話しします。

その背景として、お客様から「CV増やしたいので流入数をSEOで増やしたい」というご相談をいただくケースがあります。

確かに流入数が増えればCVは増えるのですが、CVRが低いままだとCVに対する集客効果が薄くなってしまいます。
最近はSEOの難易度が上昇し、成果を出すためのコストが高くなってきていますので、SEO単発で行ってCVを増やすことは得策とは言えません。

CVを増やすならCROでのCVR改善が効果的ですし、CROがSEOに対してポジティブな影響を与える可能性があるため、CROが間接的にSEOの施策にもなり得ます。

「CV=集客力×接客力 だから、SEOとCROを同時に実施するだけでしょ?」と思われるかもしれません。

実際の施策フローは確かにその通りですが、SEOとCROを同時に実施することで施策同士の相乗効果が起き、単発ずつで行うよりも効果が高くなる可能性があります。

今回の記事ではそのロジックを説明し、読者の方がSEOを行う際にCROも同時に実施いただくことで、高い成果を創出していただきたいと考えております。

前段が長くなったのですが、まずはSEO施策の際にCROを導入すべき理由から見ていきましょう。

目次

理由①CVRが改善される

CROを行うと、当然ですがCVRが高まりCVが増えます。

多くのサイトでは、KGIがお問い合わせやご購入などのCVであることが多いため、CVを増やすことが目的であれば、CROはその目的に沿った施策と言えます。

CVを増やすためにSEOを行いたいという方もいらっしゃると思いますが、SEOは施策効果が出るまで時間がかかります。
一方、CROは勝ちパターンを実装すればすぐに効果が現れますし、テストによって勝ちパターンを得ることが出来ます。

さらに言うと、サイトへの流入数は広告を通してお金で買うことができますが、CVRは買えません。
改善しなければ低いままです。

「SEOは成功したけどCVは全然増えない…」ということにもなりかねません。

そのため、CVが目的であれば、SEOではなくCROを行うか、SEOとCROを組み合わせて行うことをおすすめしております。

理由②UXが改善される

CROは、アクセス解析ツールやヒートマップツールなどを活用し、複数のデータを分析することでCVRを改善します。
一見難しそうに見えるCROですが、その本質は非常にシンプルです。

CROの本質とは、ユーザー体験(UX)の改善です。

UXを改善するための考え方は、大きく2つあります。

  • ユーザーにとって障害になっている要素を取り除く
  • ユーザーのモチベーションを高める要素を加える


1は、読みにくい文章を直す、CTAの配置を調整する施策などが該当します。
2は、商品やサービスの魅力の伝え方を工夫する、それらの一部を体験できるようにするなどの施策が該当します。

それらのいずれにおいてもUXが改善され、その結果としてCVRの向上が期待できます。
そしてUXが改善されるとサイトに満足するユーザーが増え、次に書く通り、SEOにもポジティブな影響が期待できます。

理由③検索エンジンからポジティブな評価を得られる

ポゴスティッキング

ポゴスティッキングというのは、ユーザーが検索結果と複数のサイト間を往復する行為を指します。

ちょっと分かりにくいかもしれないので、下記の状況をイメージしてみてください。

あなたが何らかの検索を行い、1位のサイトをクリックしたとします。
そして、なんらかの理由ですぐに戻るボタンを押して検索結果に戻り、2位のサイトをクリックしたとします。

この一連の操作がポゴスティッキングです。
そしてこの操作における重要な点は、「なんらかの理由ですぐに戻るボタンを押して検索結果に戻り」の部分です。

1位のサイトからすぐに退出する理由は、サイトが読みにくい、欲しい情報がなさそうだと感じるなど、ネガティブな理由でしょう。

検索エンジンは、検索結果上のデータを取得することは可能だと考えられるので、ポゴスティッキングのデータがアルゴリズムに間接的に利用されている可能性があります。

参考:ゲイリー氏来日時のアイオイクス社独自インタビュー

Core Web Vitals

Core Web Vitas(CWV)は、最近Googleが導入したUXに関する指標で、検索ランキング影響します。
2021年6月中旬頃から導入されると発表されています。

このように、GoogleもUXを重視してきていることがわかります。
今後、CWVのスコアが悪いサイトはランキングに悪影響が出る可能性がありますし、先ほど述べたポゴスティッキング的にも良くないでしょう。

CWVでは、以下3つの指標が用いられます。

  • LCP:ページの表示速度
  • FID:ユーザーがページ内を行動できるまでの時間
  • CLS:ページレイアウトの安定性

以下、各項目を簡単に記載しますので、ご一読ください。

LCP

LCP
画像引用元:https://web.dev/lcp/

LCPはページが表示されるまでの時間です。
2.5秒以内に読み込まれることが1つの基準となっています。

FID

FID
画像引用元:https://web.dev/fid/

LCPは表示までの時間でしたが、FIDはクリックなどのページを操作できるようになるまでの時間です。
こちらは0.1秒以下が推奨されています。

CLS

CLS
画像引用元:https://web.dev/cls/

CLSは少々わかりにくいですが、要はユーザーの意図に反してコンテンツが変化しないようにしなければならないということです。

例えば、CTAの位置が突然変わったり、急にバナーが現れるなど、ユーザー行動を阻害するようなコンテンツの変化が無いようにしないといけません。

良質なUXのためにはCLSの値が0.1未満であることが推奨されています。

SEOとCROの相乗効果:流入数とCVを効果的に改善

ここまでで、CROの本質がUX改善であることと、GoogleがUXを重要視してきていることがおわかりいただけたかと思います。

理解の早い読者の方ならもうお気づきかと思いますが、上記のことから、SEOを行う際にCROを導入することでUXが改善され、SEOにポジティブな影響があると考えることができます。


UXが改善されるとCVRが高まりますので、CVするユーザーが増えます。
また、CWVのスコアが改善されることで検索エンジンからの評価も高まります。

CVしたユーザーはそのまま画面を閉じる可能性が高く、ポゴスティッキングを行うユーザーが少なくなると考えられます。

ユーザーが画面を閉じるということは、そのサイトがユーザーにとって、検索行動の最終地点となることを意味します。

ユーザーがCVするケースというのは、コンテンツに満足したり、サービスや商品の魅力を十分に伝えられている場合が多いため、結局のところ、ユーザーが満足するコンテンツをユーザーが使いやすい形で提供することが必要です。

そうすることで、SEO的に評価されるコンテンツが出来上がりますし、CVも増え、それがSEOにいい影響をもたらします。
さらに、SEOによって増えた流入により、CRO系のツールに蓄積されるデータ量が増えるため、CROの精度が向上することも考えられます。

このように、CROとSEOがお互いに好影響を与え合うことができるようになり、結果的にアクセス数とCVRの向上が期待できるようになります。

まとめ

CROの本質はUXの改善です。
その改善によってSEOに好影響をもたらし、集客力を高めることができます。

しかもCVも増えます。

また、集客力の向上によってCROの精度も高くなり、CROとSEOが両輪となることでサイトのパフォーマンスを高めます。

皆様のサイトもSEOだけではなく、CROの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

CROに関するご相談や、CVに関するお悩みは下記へお願いいたします。

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この記事を書いた人

2002年設立のSEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社です。お問い合わせは、サービスサイト「SEO Japan」よりお願いします。

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