こんにちは、アイオイクス社の石戸(@idist_410)といいます。
普段はアイオイクスのWebコンサルティング事業部で、コンサルタント/セールス/自社マーケティングを担当しています。
自社でSEOに取り組み、Webマーケティングでの成果を上げるためには、心掛けておくべき要素がいくつかあります。
ここ10年の間で、SEOの市場は随分と変化しました。
SEO業者に頼めば手を動かさずに検索順位が上がった時代もありましたが、今は違います。
- ユーザーのニーズを理解し、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供する
- Googleがサイトを認識しやすくするために、適切なサイト設計と実装を行う
- 現実世界での認知も重要であるため、他のマーケティング施策もあわせて行っていく
このように、SEOは自ら考え手を動かして、改善サイクルを回していくものとなりました。
そこで、今回の記事では、「SEOに取り組む上で心掛けておくべき要素」を4つご紹介します。
結論としては「100%の成功はありえない。時間と予算をかけて、腰を据えて取り組むべき」となりますが、事前に知っておくことで堅実な取り組みができるかと思います。
SEOの実施を検討する上での参考としていただければ幸いです。
SEOに向いているビジネスと向いていないビジネスがある
前提として、SEOに向いているビジネスと向いていないビジネスがあります。
例えば、以下のとおりです。
- 検索の需要がなく、十分なリターンが得られない
- 日用消耗品のようなWebで売りにくい商材を扱っている
- 商材単価が低く、投資対効果が見合わない(ペイしない)
- 健康や金融のような高度な専門性や高い信頼性が求められる領域(YMYL領域)
SEOはマーケティング施策のうちのひとつであり、取り組む上では「成果が出せるかどうか」というポイントを意識すべきです。
詳しくは以下の記事にまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
SEOに向いているビジネス・向いていないビジネス【SEOは万能ではない】
SEOには相応の時間と予算がかかる
SEOは結果が出るまでに、相応の時間と予算を必要とする取り組みです。
目安としては、以下のとおりです。
- 時間:最低3ヶ月から半年程度。できれば1年くらいかけて取り組みたい
- 予算:外部コンサルに依頼する場合、最低300万弱。内製できれば費用は抑えられるが、ノウハウのキャッチアップが必要
両方の要素について、もう少し深掘りして解説します。
時間
SEOの効果は、実装の完了から約3ヶ月後に現れるのが通常です。
Googleが施策の内容を評価するのが、それくらいのスパンになっているためです。
例えば、ひとつコンテンツ(ページ)を作成してアップロードすると、その評価が固まり始めるのが約3か月後となります。
もちろん、実装してすぐに効果が表れるものもありますが、しばらくは順位が安定しない状態が続くのが普通です。
広告は予算をかけて出稿すれば、すぐにユーザーの流入を見込めますが、SEOの場合、そうはいきません。
そのため、すぐに効果を求めるのではなく、中長期的な計画を立てて取り組むことを推奨します。
予算
SEOは予算もそれなりにかかってくる取り組みです。
SEOを行う上では、以下のような施策が必要になります。
- 市場調査・競合調査
- SEO施策の全体像・施策内容の策定
- コンテンツの作成
- サイトの技術的な改善(テクニカルSEO)
- 外部評価の獲得(いわゆるリンク) ※人工リンクではありません
- 一般認知の向上 など
サイトによって必要な施策は異なってくるため、一概には言えませんが、SEOはすべきことがかなり多い施策です。
これを外部のSEO業者(コンサル)に頼むと、月額数十万円くらいはかかってきます。
- 月40万×6ヶ月=240万
- 月50万×6ヶ月=300万
- 月80万×6ヶ月=480万
また、施策の内容は社内で実装する必要があるため、担当者の人的コストもかかります。
SEOを行うのであれば、重要なプロジェクトとして位置づけ、しっかりと期間と予算を設定した方が良いでしょう。
SEOにはサイトの変更や修正を行うための実装工数がかかる
SEOは、ユーザーのニーズに合わせてサイトを改善していくことが主となる施策です。
- サイト設計の見直し
- コンテンツの追加・改善
- 技術的な改善(テクニカルSEO)
- UI/UX設計
- データ解析
これらの実装には相応の工数がかかります。
社内のプロジェクトマネージャー・エンジニア・デザイナー等のリソースをしっかりと確保する必要があります。
SEOにリソースを割くのであれば、当然他の業務に割くリソースが減ってしまうため、そのようなリソース配分の最適化にも意識を向けなければなりません。
すべてのマーケティング施策に言えることですが、SEOは本腰を入れて注力しないと効果が表れにくい、または効果が表れることなく終了してしまいます。
結果を出すのであれば、しっかりとコミットする。そのためには、社内の理解や協力が必要不可欠な施策といえます。
SEOはシミュレーションどおりに行かないケースの方が多い
SEOのご提案をする際に、「SEOの成果シミュレーションを出してほしい」というご要望をいただくことがあります。
例えば、「3か月後にユーザー数3倍になる」「半年後に10万ページビューになる」といった見込みのシミュレーションです。
社内の稟議や決裁にシミュレーションが必要になるケースもあると思うので、仮説としてシミュレーションをお出しすることもあります。
しかし、実際にプロジェクトを進めていくと、大抵の場合、シミュレーションどおりに行くことは少ないです。
なぜなら、SEOは以下のような外部要因があり、半年後、1年後の市場感が読みにくいからです。
- Googleのアルゴリズムの変更(コアアップデート)
- 他のマーケティング施策の実施状況
- 競合の取り組み状況
ただし、これはSEOのシミュレーションを完全否定するものではありません。
企業の意思決定において、「効果が出るかわからないものにリソースを投下できない」というのは、至極真っ当な判断といえるでしょう。
一方で、SEOに取り組む上では「必ずしもシミュレーションどおりには行かないこと」を念頭に置いて、取り組むべきです。
効果検証と方向性の修正をしながら取り組む姿勢が必要
シミュレーション=仮説は、効果検証を伴って初めて意味を持ちます。
プロジェクトの中で都度目標(KGI・KPI)を確認しつつ、進めていくことが重要です。
そもそもマーケティング自体が成果を予測しづらく、多くの外部要因を含むものです。SEOに限った話ではありません。
「成果が出るかわからないが、成果を出すつもりで取り組む」といった姿勢が必要となります。
※参考:SEOの効果・影響をシミュレーションするのは不可能。|SEO Japan
まとめ
SEOに取り組む上で心掛けておくべき4つの要素を解説してきました。
- SEOに向いているビジネスと向いていないビジネスがある
- SEOには相応の時間と予算がかかる
- SEOにはサイトの変更や修正を行うための実装工数がかかる
- SEOはシミュレーションどおりに行かないケースの方が多い
これらの要素はネガティブでリスクのあるものに見えるかもしれません。
しかし、裏を返せばこれらの要素やリスクを許容し、コントロールできるのであれば、SEOに取り組む価値は高いといえます。
SEOに限った話ではなく、マーケティング自体が不確定要素を含んでいるものです。
リスクを恐れるのではなく、リスクをいかにコントロールするか。
SEO・マーケティングを行う上では、このようなリスクコントロールの考え方が必要です。
SEOに取り組む前には、ポジティブとネガティブ、両方の要素を洗い出した上で実施の可否を判断してみてはいかがでしょうか。
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