企業のSEOを推進するプロジェクトマネージャーが意識すべき3つの事

皆さんこんにちは、アイオイクスのWebコンサルタントの豊藏です。
普段はWeb集客に関するプロジェクトマネージャーの仕事をしています。

仕事柄、主にWeb集客に関するお問い合わせをたくさんいただきます。

  • このキーワードで1位を取りたい。
  • コンバージョン数を2倍にしたい。
  • PV数を〇万まで上げたい。

こうして色々なご要望を頂いた際に重要となるのは「どのようにプロジェクトを運用するか」です。

成果物が完全に決まっているWeb制作などと違い、SEOは抽象的な部分も多いです。既存のページ数や現状のPV、デザインの修正可否や訴求する商品まで、企業によって異なります。

限られた条件の中で、どうやってプロジェクトを成功させるか
これがSEOのプロジェクトマネージャーが意識すべきポイントです。

という事で、本日は企業のSEOを推進するプロジェクトマネージャーに必要なことというテーマで筆を執ってみようと思います。

目次

プロジェクトマネジメントとは「関係者で5W1Hの認識を揃え続けること」

プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトを成功裏に完了させることを目指して行われる活動を指します。

ただ、ちょっとこの説明は抽象的です。私はプロジェクトマネジメントを「関係者で5W1Hの認識を揃え続けること」と理解しています。

  • このプロジェクトで達成すべき目標は何か(=What)
  • なぜこのプロジェクトを行うのか(=Why)
  • このプロジェクトはいつまでに完了させねばならないのか(When)
  • プロジェクトの範囲はどこまでか(=Where)
  • このプロジェクトには誰が関わる(作業をする)のか(=Who)
  • その為にどのような手法を取っていくのか(How)

極論、一人で物事を進める場合はプロジェクトマネジメントを考える必要はありません。

例えば、私は元々アフィリエイトでサイト運営をしていたのですが、意思決定者や作業者は自分一人だったため、極端な話何をしてもOKでした。今日は新規記事を投入しよう。今日はCVの動線を見直そう。今日はリライトに集中しよう・・等ですね。

一方で、企業等で複数人で進める場合はそうはいきません。会社の予算や人員を使って物事を進めていく以上、「誰が何をいくらで、どのように進めていくのか」の合意を進めつつ、そのプロジェクトが円滑に進んでいるかどうか、報告をする義務が発生します。

上記のように、複数人で物事を進めるにあたって、プロジェクトマネジメントは避けて通れないスキルだと私は理解しています。

プロジェクトマネジメントにおいて意識すべき3つのこと

「よし、俺もプロジェクトマネジメント頑張ろう!」そう思った時に間違えやすいミスについて、お話します。

プロジェクトマネジメントというと、ドキュメントをまとめたり、タスク管理表を作ったり、人に報告を徹底させたり、様々な帳票を作ることと理解している人は少なくないと思います。

ですが、プロジェクトマネジメントの本質は管理業務をガチガチにすることではありません。

プロジェクトを推進する上で最も重要なのは、「関係者全員が共通のゴールに向けて、効率よく進められているか」です。

私がプロジェクトマネジメントを行う時には、次のことを非常に意識しています。

1.手段が目的に先行していないかを問い続ける

まず注意すべきは、「関係者が目的に逸れた努力や作業をしていないか」ということです。

人によって、気にする箇所や物事の認識は違います。本人が良かれと思い行った行動が、目的に沿っておらず作業の揺り戻しになってしまうケースは少なくありません。

プロジェクトマネージャーがまず考えるべきは「このプロジェクトで何を達成したいか」です。

各メンバーがどのように動き、何をしてもらうのが最も効果的なのか?目的からズレて行動していると感じたら、何故その行動をしているのかをしっかり事実把握し、正しい方向に導くことが重要です。

2.相手の作業を想像してきちんと依頼する

プロジェクトマネージャーが仕事を行う上で重要なのは、「相手の作業をきちんと想像できるか」だと考えています。

例えば、「このLPを見てバナーを作っておいて」という言葉ひとつとっても、人によってさまざまな解釈が分かれます。

  • どんな訴求をするのか
  • テーマやカラーは何か
  • 誰向けに作るのか
  • 何の媒体に載せるのか

などですね。

プロジェクトマネージャーを行う上でこの作業理解は非常に重要です。実際手を動かすことは無くても、その目的や作業内容をきちんと理解・定義した上で相手に依頼し、受け取った成果物を確認する能力が求められます。

関係者がしっかりと同じ方向に向いていないと、プロジェクトは簡単に失敗します。目標数値の定義や言葉の揺れ含め、たとえ自分にとっては当たり前のことでも、相手がきちんと内容を理解しているかを確認することが重要です。

3.人の感情の動きに着目する

プロジェクトマネージャーは関係者が負のモチベーションで仕事をしていないかを把握することも重要です。

プロジェクトとして立ったものには、様々な人の手がかかります。その中で、全体の方針や進め方に納得いっていないケースも少なくありません。

  • この作業はやり方として誤っているように思う。
  • 作業の内容が十分に理解できていない。
  • 内容はいいが、××の懸念が抜け落ちている。

多くの人がプロジェクトに関わる場合、プロジェクトマネージャーがすべきは、正しく現実を認識する事です。その際、「メンバーがどのような感情を抱えているか」「どんな問題認識をしているか」等は自分から積極的に取りにいかない限り吸い上げることは出来ません。

「PVを2倍にするというKPIを達成したけれど、動きが不明瞭で信用できなかった。」と言われてしまったら、そのプロジェクトは失敗とみられてしまいます。

自分一人で進めるわけではないからこそ、関係者がどのように考えて、どのように行動をしているのかを理解する。

このように、誰よりもプロジェクトに当事者意識を持ち、早い段階で問題を事前に察知し軌道修正する能力がプロジェクトマネージャーには求められると考えています。

まとめ:複数人で進める際にプロジェクトマネジメントは必須の能力!

プロジェクトマネージャーを行う場合は、その役割上、顧客折衝・プログラミング・デザイン・SEO・技術等さまざまなインプットが必要になります。

また、プロジェクトマネージャーの場合自分の仕事さえ完了できていればOKという仕事ではありません。

何かトラブルが起きてしまった時にも原因を整理し、スムーズにバックアップ出来るかどうか、場合によっては自分で巻き取って仕事を完遂できるかというのも、良いプロジェクトマネージャーに必要な条件だと考えます。

複数人でプロジェクトを進める際に、作業の穴が無いか責任を持って管理するのもプロジェクトマネジメントの必要な仕事です。私も完璧に出来ているわけではないですが、常に当事者意識を持って、引き続きプロジェクトマネージャーの仕事をしていきたいなと思います!

なお、アイオイクスではWeb集客に関するお悩みを抱えている企業様向けに「SEO/CROコンサルティング」を行っています。「どんな風にWeb集客を行うのが良いのかなぁ。」等ラフな相談ベースで構わないので是非気軽にご相談ください。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

Webコンサルティング事業部マネージャー
法政大学経営学部卒。エン・ジャパンでセールス経験後、社員数3名の会社にITコンサルタントとして入社し新規事業・業務効率化・ITインフラの導入プロジェクト等に従事。その間に個人でサイト運営を複数経験後アイオイクスに入社。アフィリエイト経験とコンサル経験を活かした、実務に落ちるプロジェクト設計力が強み。

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