こんにちは、コンサルタントの山内(@yutaka_ioix2023)です。
普段はSEOコンサルタントとしてプロジェクトのご支援を担当させていただく一方で、お問い合わせいただいた案件のご提案も行っております。
施策の提案を行う際、Googleツール以外のサードパーティーツールもよく使用しており、特にAhrefsを使う頻度が高いです。そこで今回は、私がAhrefsを使用するなかで注目している、ここ半年ほどで追加された新機能3選を紹介していきたいと思います。
サジェストキーワード自社順位一覧を抽出する方法
まず、特定のビックキーワードに属するサジェストキーワードでの、自社サイトの課題感を瞬時に把握する方法を紹介します。
具体例として、今回は「SEO」というビッグキーワードでのSEO Japanの施策状況を見ていきましょう。
まず、ヘッダーメニューから「Keywords Explorer」で「SEO」と検索し、左側のサイドバーで「関連用語」を選択します。
次にメインコンテンツにあるメニューバーから「ターゲット」を選択して、自社サイトのドメインを入れます。すると「SEO」のサジェストキーワードの順位を一気に抽出することができ、メニューバーで「ランクインしている/していないキーワード」と調整することができます。
「関連用語」のサジェストキーワードの洗い出しは以前からできたのですが、ターゲットドメインの順位を調査する機能は新機能になります。
「TOP10位にランクインしていないキーワード」を抽出し、どのあたりのキーワードに伸びしろがあるのかあたりをつけたり、より全体を把握したい場合は、全てのランキングを抽出して、1位~3位、4位~10位、11位~20位、21位以下ごとの割合を集計して把握するケースもあります。
集計例
順位 | キーワード数 | 割合 |
1位~3位 | 21 | 14% |
4位~10位 | 38 | 25% |
11位~20位 | 42 | 28% |
21位以下 | 49 | 33% |
合計 | 150 | 100% |
ベンチマーク先となる競合サイトを選定する方法
この機能は、既に一定のコンテンツ作成を達成したサイト向けになるのですが、
自社ドメインを検索にかけることで、獲得キーワードが共通する競合サイトをピックアップし、自社サイトの順位と競合サイトの順位を比較することができます。
競合サイトのピックアップと共通するキーワード数
このように共通する獲得キーワード数と競合を一覧で抽出し、ベンチマーク候補となりうる競合サイトをピックアップしてくれます。
競合他社と自社サイトの順位比較
さらに、ピックアップされた競合サイトを絞り込み、順位の範囲を指定することで、関連キーワードの競合比較を抽出することも可能です。
そのため、施策の参考になりうる競合他社を最終的にキーワード軸で確認しつつ、同時に自社で対策しきれいていないキーワード、抜け漏れていて新規でページを作成する必要があるキーワードを拾うことができます。
抽出方法としては、まず「Site Explorer」で貴社サイトのドメインを検索し、左側のサイドメニューから「ビジネスチャンス」を選択します。
メインコンテンツ箇所にある「コンテンツ」の「コンテンツ・ギャップからの提案」を選択します。
すると、「競合サイトのピックアップと共通するキーワード数」と「競合他社と自社サイトの順位比較」調査結果が表示されます。
比較する競合サイトや順位を調整する場合は、キーワード表の上部にあるメニューの「競合他社のポジション」にて絞り込みを行ってみてください。
この機能は、新規でコンテンツSEOを展開する際はもちろん、既にコンテンツ制作を一定行った企業様にも活用いただけると思います。
競合他社となりうるサイトと比較した場合、抜け漏れているキーワードを洗い出したり、
キーワードを横展開し、施策の幅を広げる場合にも、ベンチマークサイトを調査し優先度の高いキーワードの選定が可能になると思います。
リンクされていないサイテーションを特定する方法
最後は被リンクの施策になりうるサイテーションが存在する外部ページを特定する方法です。
こちらもコンテンツギャップと同じく「Site Explorer」で貴社サイトのドメインを検索し、左側のサイドメニューから「ビジネスチャンス」を選択します。
メインコンテンツにある「リンク」の「リンクにされていないブランド言及」を選択します。
このページでは、自社サイト名を言及しているものの、リンクになっていない外部ページを一覧で抽出してくれる機能です。外部ページのドメインランクも確認することができるので、より質の高い被リンクを獲得できるチャンスを発見することができるのです。
一覧サイトのサイテーション箇所を確認してみると別サイトへのリンクが貼られているケースもあるため、有効な被リンクになりうるサイテーションはできる限り被リンク獲得につなげたいものです。
まとめ
アイオイクスでは、Ahrefsの他に、ミエルカやSemrush、Screaming Frog SEOSpiderなど様々なSEOツールにて抽出した定量的なデータと、これまでの経験やユーザー目線にたった定性的な仮説を組み合わせて、施策のご提案を行っております。
その中でも今回は、私が注目するAhrefsの新機能3選を紹介させていただきました。
「サジェストキーワード自社順位一覧を抽出する方法」「ベンチマーク先となる競合サイトを選定する方法」は、これから新たにコンテンツSEOを展開していく方や、一通りコンテンツ制作をやり切った方と色んな方にご活用頂けるのではないかと思います。
「リンクされていないサイテーションを特定する方法」に関しては、被リンク施策のハードルの高さを感じている方などに、気軽に活用していただければと思います。
今後もSEOに携わる方へ有益かつ日々の業務効率が改善できるような情報を共有していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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