はじめまして!アイオイクスでコンサルタントとして働いている藤池です。
社会人として小売店や公務員での勤務を経験したのち、前職ではクライアント様からの依頼に基づいたコンテンツ制作のライターや編集者のディレクション、取材業務などに携わっていました。
現在はコンサルタントとして、クライアント様のSEO課題解決やCV(コンバージョン)増加に向けた取り組みの支援をしています。
さて今回は、私の大好きなジムをテーマにお話ししたいと思います!
私は週6日ペースでジムに通っており、ウエイトトレーニングだけでなくプールやサウナなど施設を可能な限り使い倒す「ジムにいくと毎回あの人いるよな~」タイプの人間です。
そんなジム大好きな私ですが、最近通っているジムが閉店するというハプニングが発生しました。そのためジムを乗り換えましたが、自分にあったジムを見つけるまでとても苦労しました。
苦労した理由は、営業時間や施設概要は公式サイトから確認できても、実際の体験記やユーザー目線で気になるポイントをまとめた情報がなかったからです。
結局は自ら近隣ジム体験を繰り返し決めたのですが、その情報を常連さんに共有したところ、なんと常連さんも同じジムに移動することになったのです。
そこで今回は実体験に基づいた「CVするコンテンツに大切なポイント」についてお話ししていきます。
本記事では、以下を前提としてお話しさせていただきます。
- 本記事内ではジムへの新規入会をCVとする(プラン種別は問わない)
- 金額に関しては考慮しない(価格差がほぼなかったため)
今回はスポーツジムを題材としておりますので、以下のようなお仕事に携わっている方にとって参考になれば幸いです。
- スポーツジムやトレーニング施設で働きながら情報発信されている方
- 近隣店舗が閉店する情報を受けて新規顧客獲得のために何かしたいと思っている方
【実体験】通っていたジムが閉店!どこに乗り換えればいいんだ?
今回私が経験した内容を、簡単にお話しいたします。
ジム閉店の知らせを受けて
まずは、私の生活にジムや運動という要素がどのくらい含まれているかを表現したのが上図です。ジムに通うことがかなり生活に浸透しております。
運動はもともと好きで、中高時代は運動部に所属していました。社会人になってからは運動から遠ざかっておりましたが、健康診断の数値が悪かったことやストレス発散につながること、また会社以外のコミュニティを作る目的で、3年ほど前からジムに通っております。とくに水泳が好きです。
さて、そんな私が愛してやまないジムが2023年6月末で閉店を迎えました。
告知されたのは3月末でしたので、そこから新しいジム探しをスタートしました。
幸いなことに近隣エリアには複数ジムが立ち並ぶエリアだったため、「すぐに好みのジム」が見つかると焦ってはいませんでした。しかし、結局お目当てのジムを見つけるまで数か月も要することになったのです。
こちらがざっくりとした位置関係です。
もともとトレーニングルーム(筋トレ)は別の場所で契約をしていたため、そちらについては解決。問題はお目当てのプール施設が見つからないことでした。
プール探しの日々が続く
上記がプール付きジムに私が求めていた条件です。かなりわがままな条件かもしれませんが、妥協した状態で選んでも長続きしないと思い、一つでも多くの項目を満たす施設を探しました。ここから私の体験巡りがスタートします。
各施設で体験結果を表にまとめたら常連さんから反響が
まずは候補となるプールの情報を公式ページを中心にリサーチしていきました。
公式ページでは施設の営業時間や最寄駅からの距離、プールのレーン数など、上記の3~5はリサーチできました。しかし、重要度が高かった1~2の情報は見つかりませんでした。
そのほかクエリを変えながら調べるものの、お目当ての情報は見つからず。これは実際に体験してみるしかないと思い、4つのジムに体験を申し込みました。
上記が体験結果をまとめた表です。
体験の結果、希望していた項目を満たす数が多かったジムAで契約をしました。
そして、この内容をもともと通っていたジムの常連さんに話をしたところ、驚くことにその中の2人がジムCへの乗り換えを決めたのです。
もともと私と同じような悩みを持っていましたが、仕事や家族時間の都合上なかなか体験に行く時間が取れず、どのジムに乗り換えるべきか決めかねていたそうです。
私が共有したのは上記の表と各施設を体験した感想だけ。当然ながら人によって感じ方は違いますし、訪問した日時がたまたまその環境だったという可能性もあります。しかし、彼らには私が共有した情報がめちゃくちゃ刺さっていました。
彼らと話していて感じたことですが、以下のような状況でした。
- 営業時間などの定量情報はあっても、込み具合や客層などの定性情報は少ない
- 新鮮な実体験情報がどこにもない(見つけられない)
ここを満たせたことが、彼らを行動に動かした要因だと感じています。
ではこの経験を踏まえて感じた、CVにつながるコンテンツのポイントについて次で紹介します。
実体験から感じたCVにつながる3つのポイント
上記が今体験で感じたCVするコンテンツのポイントです。
ひとつずつお話しします。
一次情報が豊富に含まれていること
一次情報、いわゆるオリジナルな情報はとても価値があると感じました。今回、私は4施設を体験し、その情報を自分自身のためにまとめましたが、とくに体験談は有益であると感じました。
各施設を体験した感想について、常連さんから「自分が行く手間が省けて助かった」「そういう情報が欲しかった」と言っていただけました。営業時間や施設概要は記載があっても、利用者さんの年齢層や泳ぐ際の混雑具合までは、なかなかわかりません。
例えば今回の場合、ジムCはレーン数も豊富で私としては第一候補でした。しかし、実際に体験に行ってみると競泳で見るような体つきの方が多かったり、かなりのスピードで泳がれている方が多かったので自分には向かないなと感じました。
実際に現場で泳いでみないとわからなかったため、私が実際に泳いだ感想が常連さんにも響いたのだと思います。
実体験やユーザーの生の声が大切であることは、弊社事業部長の遠藤が【ChatGPTとSEO】記事自動生成は有効か?AIライティングでCVはするのか?実験結果とChatGPT(プロンプト)によるSEO活用術8つにて詳しく解説しております。こちらも併せてご覧ください。
新鮮(フレッシュ)な情報であること
新鮮な情報であるかどうかも大切なポイントです。
仮に今回のような体験談の記事があるとしたら「2022年よりも2023年の情報」を、「2023年1月よりも2023年6月の情報」が好まれる可能性が高いでしょう。
なぜならトレーニングジムではマシンの入れ替えや配置変更が行われたり、プールではレーンやスクールカリキュラムが定期的に変更されています。そのような情報を加味しつつ、最新の情報を提供することはとても価値があると感じます。
今回の例では徒歩圏内にあるジムBも候補のひとつでしたが、6月中旬にこちらのジムも閉店することが発表されました。
この情報を手に入れていなかったら、候補に残り続けていたかもしれません。情報鮮度はユーザーの選択行動に影響を及ぼすことを痛感した瞬間でした。
誰も発信していないが需要があること
これはコンテンツ制作で言うところの「オリジナリティ」に該当する項目です。ある特定のクエリで検索した際に、どの記事も同じような情報しか書いておらず、自分が求めている情報に辿り着けないといった経験はありませんか。
検索エンジンはとても賢いので、こういった事象が起きないように日々アルゴリズムを更新していますが、いまだにこのようなシーンに遭遇します。
今回私は特に以下の条件をプール選びの候補として挙げており、これは常連さんも同じような条件を求めていました。
このような情報が発信されていて、それを目にすることができればそこから問い合わせや新規入会をしていたと思います。なぜなら、前述した表にある内容が網羅されており自分が行かずとも欲しかった内容が手に入ったからです。
需要がある視点をユーザー目線で切り抜く作業は確かに根気がいるものですし、具体的な情報の集め方について迷うことも多いと思います。
最後に、これらの項目を踏まえてどのようにコンテンツ制作をすればよいのか次でご紹介します。
情報の集め方・届け方について
最後に、情報の集め方と届け方についてお話ししていきます。
実際には自社で他社情報をどこまで扱えるかや、担当者権限がどこまであるかといった背景もありますので、アイデアの参考としていただけると幸いです。
外部パートナーやアンケート情報を活用する
今回お話ししてきた「一次情報を獲得する」や「需要がある情報が何かユーザー理解を進める」のは簡単にできることではありません。とくに担当者ベースでこのようなコンテンツを発信したいとアイデアが浮かんでも、仕事の都合上時間が割けないケースが多いと思います。そこで外部パートナーやアンケート情報を活用する方法があります。
外部パートナーの協力を得る
今回のケースに当てはめてお話しします。
例えば私がジムAのコンテンツ担当だったらと仮定します。近隣の閉店ジム情報を察知したら「これは新規顧客獲得のチャンスだ」と感じることでしょう。
前述した一次情報の発信が大切であり、そういった情報を盛り込むことでCVに近づくコンテンツにできると分かっていれば、早急にコンテンツを制作・発信し新規顧客獲得につなげたいと感じます。
しかし、毎日の清掃、スタジオレッスンの受付などお客様対応に追われているため、なかなかコンテンツ発信の時間を確保することができません。こんなときに、外部パートナーの協力を得るというカードがあります。
外部パートナーには自分の分身となってもらい、代わりに各施設を体験してきてもらいます。依頼する際は、具体的にどんなところを重点的に見てきてほしいか、的確に依頼をすることが大切です。
- 利用者さんの年齢層や、どの時間帯が混雑しているかを気にしながら各施設を体験してきてほしい
- 施設体験した感想(空調がかなり効いていた、シャワーが使いづらかったなど)を包み隠さず書いてほしい
依頼方法としてはモニター募集サイトに掲載するケースや、クラウドソーシングで依頼するなどの方法があります。
もちろん、メッセージだけでなく本人の口からエピソードが聞ければとても有益な一次情報となりますので、体験後に雑談ベースで感想を聞けるとなおよいでしょう。
その体験談をもとに、自社の魅力を盛り込んで制作することで、競合とは違った魅力あるコンテンツを制作できます。
アンケート情報やSNSに目を通す
外部パートナーへ依頼できないからといってあきらめる必要はありません。その際はアンケートやSNSから情報を得ることも有効な選択肢です。
アンケート情報は主にユーザーの理解に役立ちますし、SNSはユーザーの悩みを把握するために便利なリサーチツールとなります。
アンケートやSNSから「こんなニーズがあるのではないか」「そこに対してこんな発信をすれば興味を持ってもらえるのではないか」と考えることが大切です。
リアル店舗での活かし方
ユーザーの潜在的なニーズに着目した一次情報満載の有益コンテンツを制作できたとしても、短期間で対象となる方々へ見ていただくのは至難の業です。発信媒体やタイミングにもよりますが、ようやく目に触れたころには数ヶ月が経過しており、新鮮さが失われている可能性もあります。
このような状況を避けるためにおすすめなのが「閉店店舗へのアプローチ」です。
例えば、閉店するジムに近隣ジム情報として掲載いただく際に、QRコードも併せて掲載していただくよう依頼し、QRコードと制作した記事をリンクしておくのも1つの手段です。
また、ローカルな手法ですがチラシ配りや閉店するジムにチラシを設置させていただき、チラシに掲載したQRコードからコンテンツを読めるようにしておくのも良いでしょう。
これは、実際に私が小売店の店長だった際に取り組んでいた施策です。
競合である近隣店舗が閉店する際に、自店舗の魅力や強みをもとに店舗トップページの情報を変更し、各種イベントを企画しました。その情報をQRコードから読めるように設定し、上記の手法で集客を実施。この施策から販売につながったり、来店数増加につながった経験があります。
頑張って作ったコンテンツを、より可能性があるユーザーに届けるために、こういったオフラインな要素も積極的に活用していきましょう。
まとめ
今回はCVにつながるコンテンツを発信する際に押さえておきたいポイントなどについて、私の直近の経験をもとにお話ししました。
まとめると、以下の要素を意識することでCVにつながるコンテンツを作成できる可能性がグンと高まります。
- 一次情報が豊富で新鮮なコンテンツはとても価値がある
- ユーザーの悩みやニーズを解像度を上げて理解する
- うまく外部パートナーやアンケート結果を活用する
コンテンツを制作する際には、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。
アイオイクスのコンサルタントやコンテンツ制作メンバーは、クライアント様の理解やサービスの理解をとことん行います。実際に競合サービスに申し込んでユーザーとなるメンバーもいれば、実店舗に足を運んで担当者さんや接客担当の方とお話をして理解を深めるメンバーもおります。
こういった深く商材理解ができるからこそ、より良い提案やコミュニケーションが生まれると私たちは考えています。実際に直近実施した顧客満足度調査では9割のクライアント様から「担当者の対応・コミュニケーションが良い」と高い評価をいただいております。
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