魔法から「技術」になったSEO【専門性×SEO】

こんにちは、アイオイクス社のいしと(@idist_410)といいます。アイオイクス社のオウンドメディア「SEO Japan」の運営担当をしています。

昨今のSEOでは、「ユーザーに向き合ってサイトを運営することが重要」という、本質論が語られることが増えました。

Googleのコアアルゴリズムアップデートにより、小手先のテクニックが評価されなくなったためです。

小手先のテクニックが通用していた時代のSEOは「SEOだけ」を考えていればよかったのですが、今はSEOだけでなく、ユーザーの行動全体を見て、SEOを行う必要が出てきました。

ただし、SEOという言葉が独り歩きしているおかげで、「果たしてそれはSEOなのか」というものまで、SEOとして語られているように感じます。

そこで、この記事では、「これまでのSEOと、今後のSEOはその意味合いが変わってきた」という点についてまとめてみたいと思います。

目次

SEOのためだけのSEOが通用していた時代

SEOの歴史においては、小手先のスパムが通用していた時代がありました。

SEOスパムには、たとえば、以下のようなものが挙げられます。

  • ワードサラダ
  • サテライトサイトの作成・外部リンク(※)
  • 低品質コンテンツの大量生産

これらはGoogleのアルゴリズムの脆弱性を付き、正攻法ではない方法でサイトの順位を上げる方法でした。いわば、SEOのためのSEOです。

しかし、「SEOのためだけのSEO」を嫌うGoogleによって、検索エンジンのアルゴリズムがアップデートされ、これらの手法は効果を失いつつあります。

※弊社では、過去に外部リンクの販売を事業として行っておりました。現在は行っておりません。

魔法ではなくなったSEO

小手先のテクニックが通用した時代のSEOは魔法のようでした。「SEOのためのSEO」でも効果がありました。

しかし、「SEOのためのSEO」はユーザーを軽視した施策であり、Googleはそのような手法が取られることを望んでいません。

「SEOが実態のない魔法であること」を嫌ったGoogleは、アップデートによって、SEOを技術(テクノロジー)の粋にまで力を抑えることに成功しました。

SEO=質×量

SEOは突き詰めると専門的すぎるため、あたかも魔法のように扱われることが多いですが、その正体はシンプルです。

SEOとは、「質×量」のあるコンテンツを検索エンジンに正しく伝える施策のこと。

ここでいう質と量は、以下のように言い換えられます。

  • 質:専門性
  • 量:網羅性

SEOの質=専門性

コンテンツを検索上位に上げるためには、「質の高さ」が必要になります。

「質の高いコンテンツ」とは何か。それは、「専門性の高いコンテンツ」のことです。

専門性の高さについては、議論の余地がありますが、要は「どれだけ一次情報に近いか」だと私は考えています。

その分野に詳しい専門家は常日頃から一次情報に触れています。そして、専門家がその知見を活かして作られたコンテンツは専門性が高く、質の高いコンテンツとなるのです。

SEOの量=網羅性

「質の高いコンテンツが評価される」とはいっても、そのコンテンツがひとつだけでは、なかなか良い評価を受けることはできません。

というのも、質と量は掛け合わせられる関係にあるためです。「質×量」です。

質の高さも重要ですが、それと同様に量も重要になります。

なお、ここでいう量とは、「網羅性」のことです。「幅の広さ」と言い換えてもいいかもしれません。

「質の高さ」と「量の多さ」をかけ合わせることによって、その専門性が検索エンジン上で評価されやすくなります。

SEOだけ見ていれば良い時代は終わった

検索エンジン上において、本来評価されるべきは「SEOに強いサイト」ではなく、「専門性の高いサイト」です。

SEOが魔法であった時代は「SEOに強いサイト」が高い評価を受けていました。「専門性は高いがSEOが弱いサイト」は、検索エンジンに評価されにくいからです。

しかし、最近の傾向として、特にYMYL領域では、SEO(構造の最適化)が弱いサイトが上位に位置することが増えました。Googleが社会的責任を負うことのできるサイトを上げようとしている様子が見て取れます。

SEOが魔法から技術となった今、SEOだけを追い求めても、検索順位を上げることはできません。

さらに言うと、「検索順位を上げること」だけを目的とするのではなく、「ユーザーにとって良いサイトを作ること」を目的とする必要がこれまで以上に強くなりました。

いかにサイトの専門性を高め、最適化していくか

今後は、いかにして「専門性が高く、かつ、SEOに強いサイトを構築するか」がより重要になります。

一方で、「専門性が低く、SEOに強いだけのサイト」は、ますます淘汰されていきます。

しかし、せっかく専門性の高いサイトを作っても、適切なSEOが行われていないと、検索エンジン上で評価されることは難しいです。「SEOの価値が下がったのではなく、より専門性が評価されるようになった」というべきでしょう。

各分野における専門家が自らの専門性を自覚し、その専門性を正しく評価されるように、SEOを行っていく必要があります。

さいごに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後もこのようなコラムを更新していこうと思いますので、よかったらフォローしていただけると嬉しいです。

いしとのTwitter:@idist_410

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この記事を書いた人

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