多くの人が誤解しているSEOに対する「5つの認識」

こんにちは、アイオイクス社の石戸(@idist_410)といいます。

普段はアイオイクスのWebコンサルティング事業部で、コンサルタント/セールス/自社マーケティングを担当しています。

ヒアリングや商談の場でSEOの話をする際、こういった質問を受けることがあります。

  • SEOをすれば、売上が上がるようになるんですよね
  • 広告費を下げるために、SEOをしたいんですよ
  • 正直、SEOってスパムですよね?

多くの場合、これらは事実ではなく、誤解であることが多いです。

もし、SEOの実施を検討されているのであれば、「SEOの正しい認識」を持つ必要があります。

そこで、今回の記事では「よくあるSEOの誤解」について、SEO会社の視点からわかりやすく解説します。

SEOに関する5つの誤解

  1. SEOはスパム行為である
  2. SEOは広告の代わりになる
  3. SEOに注力すれば、売上は上がる
  4. SEO会社に頼めば、サイトの順位は上がる
  5. SEOはユーザーだけを見ていればいい

1つくらいは思い当たる節があるのではないでしょうか。

これらの誤解を、ひとつひとつ紐解いていきたいと思います。

誤解1:SEOはスパム行為である

「SEOは検索順位を恣意的に操作するスパム行為である。実際、リンクを貼ることで検索順位を操作できてしまうため、Googleの検索結果は信用できない」

このように、程度の差はあれ、SEO=スパムという印象を持っている方は少なくないでしょう。

これは、SEOの歴史の中で、人工的なリンクを貼ることで順位を上げることができた期間が長かった影響です。
(※弊社では、過去に人工リンクの販売を事業として行っておりました。現在は行っておりません。)

しかし、現在は人工的なリンクを貼っただけでサイトの順位が上がることはありません。サイト内のコンテンツが充実しており、かつ、関連性と質が高いサイトからのリンクでないと、順位への影響はほぼないのです。

Googleの検索の仕組み(アルゴリズム)は進化し続けており、検索をするユーザーにより良い情報を提供できるサイトでないと、上位に表示されることはありません。

スパムめいた印象があるSEOですが、現在は「ユーザーの利益」を考えずにSEOはできないのです。ここ数年でSEOの時代背景は変わったと言えるでしょう。

誤解2:SEOは広告の代わりになる

SEOに関して、よくいただくご要望が「経常的な広告費を抑えたい」というものです。

具体的には、リスティング広告やディスプレイ広告など、いわゆる出稿型広告の費用の削減です。

確かにSEOは広告と違い、費用の多少によって順位が変動するものではありません。

取り組み方によっては、広告を出稿するより効率良く集客できたり、費用が抑えられたりといったメリットも受けられます。

しかし、そういった側面だけを見て、「SEOは広告の代わりとして活用できる」とするのは誤りです。

SEOと出稿型広告は役割が違いますし、SEOにはSEO特有の癖があります。言い換えると、SEOには向き不向きがあります。

例として、広告と比較した上でのSEOの特徴を3つ挙げてみます。

SEOの特徴①:広告をスルーするユーザーにはアプローチできる可能性がある

広告のデメリットとして、ある程度のユーザーにはスルーされる傾向があります。

例えば、この記事を読んでいただいている方で「普段から広告をよくクリックする」という方は少ないでしょう。特に自社に新規サービスを導入するにあたって、広告を頼りに探す方は少ないはずです。

ただし、広告をスルーする方でも、自然検索結果で上位に表示されているサイトを頼りに情報収集する方は多いのではないでしょうか。

例えば、「〇〇 ツール まとめ」「〇〇 ツール 一覧」といったキーワードで検索し、上位にあるまとめ記事を読むことはよくあると思います。

このように、SEOには「広告をスルーするユーザーにはアプローチできる可能性がある」のがひとつの特徴です。

SEOの特徴②:コンテンツの制作や、サイトの内部改善実装にはコストがかかる

「SEOは広告と比べて費用がかからない」といったイメージを持っている方もいると思いますが、SEOはそれなりにコストがかかります。

  • ユーザーに情報を提供するためのコンテンツの制作コスト
  • サイトを改善するためのデザイナー・エンジニアの人的コスト
  • SEOを外部業者に依頼するためのコンサルティング費用

特に施策の初期に大きなコストがかかるのが特徴です。プロジェクトを動かすための初期コストといったイメージです。

また、必ずしも「広告より集客コストが低くなる」わけではありません。

サービスによっては、「コストがかかった割に、十分な投資対効果が得られなかった」というケースも発生するでしょう。

マーケティング活動は少なからず結果が出ないという可能性がありますが、そういう事態を避けるために実施前によく検討する必要があります。

SEOの特徴③:採用には向かない

こちらも同じ広告ですが、「採用サイトに求人を出すのに多額の費用がかかっている。求人の費用を下げるためにSEOに取り組みたい」というご相談を受けることがあります。

しかし、求人の施策としてSEOを行うのは避けるべきです。

例えば、「テレアポ コツ」のようなキーワードで上位を取ったとして、そこから応募が来ることはほぼありませんし、来たとしても望む人材であるかどうかもわかりません。効率が非常に悪いのです。

もし、求人のためにマーケティングに取り組むのであれば、SNSを活用するのが効率的です。

このようにSEOと広告はそもそもの役割や強みが違うので、一概に「SEOは広告出稿の代わりになる」とは言えません。

参考:SEOに向いているビジネス・向いていないビジネス【SEOは万能ではない】

誤解3:SEOに注力すれば、売上は上がる

これは「SEOに取り組んでも、何も成果は得られない」という意味ではなく、「売上を上げるためには、SEOだけでなく、マーケティング施策全体を最適化する必要がある」という意味です。

SEOでよく言われている売上を算出するための式があります。

売上=インプレッション×クリック率×コンバージョン率×成約率×商材単価

この式を簡単に説明すると、「どれだけのユーザーに見られて、どれだけのユーザーがクリックし、どれだけのユーザーがコンバージョンし、商材単価はいくらか」を表したものになります。

なお、SEOはこのうち、インプレッションとクリック率に影響します。

SEOで売上を上げるための計算例

例えば、以下のケースを考えてみます。

  • インプレッション:10,000人
  • クリックした数:100人
  • コンバージョンした人数:10人
  • 成約した人数:5人
  • 商材単価:50,000円

これを先ほどの式に当てはめると、以下となります。

  • 売上=10,000人×1%×10%×50%×50,000円
  • 売上=250,000円

ポイントとしては、SEOはインプレッションとクリック率に影響すること、すなわち、集客の施策であるということです。

つまり、SEOでいくら集客しても、

  • 集客したページからコンバージョンが発生しない
  • コンバージョンしたが成約しない

といった場合、事業の売上は上がらないのです。

SEOも含めたマーケティング戦略の最適化が必要になる

当然、集客すれば少なからずコンバージョン・成約する可能性はあります。

しかし、よりSEO=集客の効果を最大化したいのであれば、マーケティング・営業・バックオフィスも含めた組織全体としてマーケティング戦略を最適化していく必要があるのです。

また、「組織としてマーケティング戦略を最適化する」という意味でも、「SEO業者に頼めば成果が出る」という外注的な意識ではなく、「SEO業者を活用して成果を出す」という意識の方が成果は出やすいかと思います。

誤解4:SEO会社に頼めば、サイトの順位は上がる

「SEOに注力すれば、売上は上がる」から少し深掘りした内容となります。

「SEO会社に頼めば、サイトの順位は上がる」、確かにSEO会社はお客様のサイトの順位を上げたり、検索流入を増やしたりするのがミッションです。

しかし、SEO会社ができるのは施策の要件定義までで、多くの場合、具体的な施策の実行・実装はお客様に担当いただくことになります。

例えば、サイトのコードを修正したり、コンテンツを制作・アップロードしたりなど。

つまり、具体的な実行を伴わない、もしくはその着手が大幅に遅れる場合、SEOでサイトの順位を上げることはできないのです。

ユーザーのニーズに詳しいのは、お客様自身

SEOに取り組む目的は、主に「事業の売上を上げたい」「サイトの順位を上げたい」というものでしょう。

しかし、「ユーザーが求める情報を届ける」「ユーザーのニーズを満たす」という視点を忘れてはいけません。

SEOを考える上では、ユーザーニーズの深掘りが欠かせないものです。

SEO会社としても、さまざまな方法でユーザーのニーズを分析し考えますが、やはりユーザーのニーズに一番詳しいのは取り組むお客様自身です。

そのため、「SEO会社に頼めば順位は上がる」という考えではなく、「SEO会社も活用しつつ、ユーザーのニーズに応える」と考える方が成果は出やすく、プロジェクトもうまくいきます。

当然、我々としても成果を出すために尽力いたしますので、SEOのプロジェクトを行う際はうまく活用していただければと思います。

誤解5:SEOはユーザーだけを見ていればいい

SEOは「ユーザーファーストが大事」とよく言われます。確かに、それは事実です。

Googleはユーザーのニーズにできるだけ合致した情報を出したいと考えていますし、検索エンジンの仕組みもその理念に従って進化し続けています。

一方で、SEOをする側は「ユーザーだけを見ていればいいか」というと、そうではありません。

SEO=検索エンジン最適化と言うとおり、SEOでは検索エンジンを意識しながら施策を進めていく必要があります。

なぜなら、検索を通じた集客を試みる場合、ユーザーとの間にGoogleが仲介者として立ち、Googleが評価したコンテンツでないとユーザーには届かないからです。

つまり、どれだけユーザーにとって良質なコンテンツを作ったとしても、Googleがコンテンツの内容やサイトの構造を認識できず、適切に評価できない場合、ユーザーに届くことはありません。

検索を利用してユーザーにアプローチする場合、仲介者であるGoogleのことを意識するのも非常に重要になるのです。

Googleを意識することで、ユーザーをより深く知ることもできる

SEOを行う上で重要なのが、検索キーワードを分析することです。

「〇〇とは」「〇〇 特徴」「〇〇 メリット」など、検索キーワードには様々なものがあります。

検索キーワードとは、ユーザーのニーズが顕在化したものであり、ユーザーが直接知りたがっていることです。

検索キーワードを分析していくうちに、「ユーザーはこんな情報を求めていたのか」と気づくこともあるでしょう。

ユーザーにアプローチする上で、ユーザーの解像度を上げることはとても重要です。Googleを意識した施策が、ユーザーをより深く知ることに繋がることもあります。

Googleが目指しているのは、ユーザーの「知りたい」「したい」というニーズを過不足なく満たすこと。

Googleの動向を分析したり、Googleの仕組みを意識したりすることで、ユーザー像を深く知ることもできるはずです。

まとめ

SEOにまつわる5つの誤解について解説してきました。

SEOやWebマーケティングに取り組むにあたっては、前提となる知識が誤っていると、プロジェクトも誤った方向に進んでしまいます。

SEOやWebマーケティングは、あくまでもマーケティング手法のひとつです。

本質的には、「自社が抱える課題(イシュー)にどう向き合い、解決するか」という姿勢が何より重要です。

もし、この記事で上げた内容に思い当たることがあれば、ぜひ各内容を深掘りしていただき、自社の課題を解決する参考としていただければと思います。

お気軽にお問い合わせください

アイオイクス株式会社では、サイトからの売上を増やすためのSEOとCRO(コンバージョン改善)を中心としたコンサルティングサービスを提供しております。

もし、Webサイトを活用したマーケティングの課題や、SEOに関する課題を抱えているのであれば、その課題を解決することができます。

まずは以下のサイトより、お気軽にお問い合わせください。