Withコロナが個人の消費活動に与えた影響を調査してみた

こんにちは、アイオイクス社の石戸(@idist_410)といいます。

コロナウイルスに注意しなければならない状況が続き、その状況は人々の行動にかなりの影響を与えています。

外出の自粛と在宅勤務(リモートワーク)のスタートで、仕事でもプライベートでも自宅にいる時間が増えました。

となると、「個人の消費活動も変化しつつある」ということで、今回は「コロナウイルスが人々の興味や、消費活動にどのような影響を与えたのか」を調べてみました。

調べ方はTwitterを眺めつつ、気になったものをGoogleトレンドで詳しく見るという形で進めました。この記事では、Googleトレンドを見ながら一つ一つ見ていきたいと思います。

目次

新型コロナウイルスのトレンドを確認する

コロナウイルスが話題に上がり始めたのは、2020年に入ってからのことです。

2月の始めくらいから企業のリモートワークが始まりだしたような印象があります。

ただ、今ほど「外出を自粛せよ」という空気があったわけではないので、1~2月中旬までは消費活動にさほど変化はなかったと思われます。

しかし、全国の小中高に臨時休校の養成が出されたのが2月27日。3月2日から臨時休校が始まったため、そこから不要不急の外出を控えるという意識が芽生え始めました。

※参考:全国の小中高、3月2日から臨時休校要請 首相(日経新聞)

実際に外出を控えるかどうかはともかくとして、「外に出にくいな…」という雰囲気があったのは確かです。

この前提をもとに、個人の消費活動を見ていきたいと思います。

コロナ状況下における個人の消費活動の変化

全体を通じて家にいる時間が増えたため、人々の興味関心がオフラインからオンラインへ移行しつつあります。

具体的には、外食や旅行を差し控えるようになり、家で動画を見たり、ゲームをしたりという風に移り変わりました。

それでは、トピックごとに見ていきましょう。

ビデオオンデマンド(Netflix・Amazonプライムビデオ・U-NEXT)

映画やドラマを見られるビデオオンデマンド(VOD)は、急激な伸びを見せています。

もともと長期休暇に伸びるトピックですが、自宅にいる時間が増えたため、より一層の伸びを見せました。

Netflix

Netflixは年末年始にYouTubeや電車広告などで大々的にプロモーションを行っていたため、そこで一気に検索数が増えました。

さらにコロナの影響を受けて伸びており、「暇になったからNetflixを見よう」という意識が消費者の間にあるのでしょう。第一想起を獲得できている強みです。

また、利用者数が増えたことによるサーバーダウンが起こるなど、その人気が伺えます。

Netflixが一時ダウン、新型コロナの影響による世界的なアクセス集中が原因か

Amazonプライムビデオ


Netflixと比べて、角度が急なのがAmazonプライムビデオ。

Amazonプライムビデオはプライム会員なら無料で見ることができるため、「今まであまり見ていなかったけど、コロナを機に見てみよう」というユーザーが増えたのだと予想できます。

こういったプラットフォーム上のサービスは、急な事態が起きた時に横展開しやすいのが強みですね。

U-NEXT

国内の大手動画配信メディアのU-NEXT。

NetflixやAmazonプライムビデオと比べると、着実に右肩上がりになっていることが読み取れます。

国内のドラマやアニメが見られるのが強みで、もともとのニーズは高く、コロナの影響を受けてさらに伸びていることがわかります。

余談ですが、アフィリエイトでもVODジャンルはかなり好調で、アフィリエイターが今まさに注力している領域でもあります。

ゲーム(Switch・PS4・オンラインゲーム)

3月から休校が続いていることもあり、ゲームもかなり伸びている領域です。

Nintendo Switch

Nintendo Switchは、「あつまれどうぶつの森」が発売したこともあり、需要がかなり高まっています。

他にもポケモン・Splatoon・スマブラと、人気タイトルがひととおり揃ったこともあり、人気をさらに堅実なものにしたと言えるでしょう。

一方、Switch本体は中国で製造されているため、供給が制限されている状態で、手に入れようと思ってもなかなか手に入らないのが現状です。

また、Switchでオンライン対戦をするためには、Nintendo Switch Onlineというサービスに加入する必要があるのですが、それもSwitchの需要と比例して伸びています。

PS4

プレイステーション4はSwitchと比べると、やや抑え目なトレンドとなっています。

もともと任天堂と比べてコアなゲームが多く、より深く狭くといったイメージがあるからだと思われます。

本体の価格も30,000円強とSwitchと変わりはないため、「コア」という性質がそのままトレンドに表れていると言えるでしょう。

オンラインゲーム

PCで遊べるオンラインゲームの市場も伸びています。

オンラインゲームは隙間時間で遊ぶというよりは、時間を取ってプレイするものなので、休校や外出自粛といったトレンドにあったゲームといえます。

PUBGを筆頭とするFPS(ファースト・パーソン・シューティング)もコロナの影響による伸びを見せています。

飲食(自炊・外食)

外に出なくなった、あるいは出づらくなったという理由で、食事の習慣もかなり変化しています。

個人が家で自炊をするようになったことから、レシピの検索需要も伸びているようです。

もともと一定の検索需要はあるのですが、学校が休校になったり、一人暮らしの方が自炊を始めたりといった要因があるため、さらに需要が伸びた形となっています。

また、外出がしにくい環境であることから、ネットスーパー・宅配スーパーの需要が急激に伸びています。

一方で、テレワークでオフィスに行かない、休日も外に出ないといった事情から、新宿・渋谷といった地域系のキーワードのトレンドは下降傾向です。

このような地域系キーワードは外食のみならず、ショッピングや映画といった娯楽の要素も含んでいます。

想像以上に外出自粛要請の効果はあったと言えるでしょう。

旅行(国内・海外・ホテル)

VODやゲーム業界が伸びている一方で、壊滅的な打撃を受けているのが旅行業界です。

そもそも海外に渡航できないため、旅行ができません。

一方の国内旅行もかなりの落ち込みを見せており、旅行業界は大打撃を受けています。

現在、新型コロナウイルスの収束は見えていないため、しばらく回復することもありません。

在宅勤務・テレワーク・リモートワーク関連

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、できる限り社員を在宅勤務(テレワーク・リモートワーク)とすることが企業には求められています。

厚生労働省の調査によると、テレワーク実施率は約5%。

引用:テレワーク実施率は5% LINEと厚労省の新型コロナ調査で判明

日本の労働人口が約6,000万人ですから、約300万人がテレワークに移行していることがわかります。

それに伴って、Webカメラやモバイルルータ、モニターディスプレイの需要が伸びています。

また、通信容量無制限をうたったモバイルルータは利用者数の急増により、回線がパンク。通信障害を起こすなどといった事態が目立ってきています。
(もともと大手キャリアから回線を間借りしているため、実は通信料の上限のようなものがある)

可処分時間が増えたことで、副業も視野に

在宅勤務になったことで、通勤時間が減り、結果として個人の可処分時間が増えました。

仮に片道1時間の通勤をしている方であれば、1日に2時間、1週間で10時間が空くことになりました。

時間が増えたのと同時に、本業の先行きに不安を覚え副業を始めることを検討している方も増えていそうです。

アルバイト以外の副業として人気があるのは、ブログやアフィリエイトですが、コロナの影響を受けて若干伸びているように見えます。

しばらくは企業の広告予算が削られると思いますし、そういう意味で今は底であるため、始めるタイミングとしては悪くないかもしれません。

Withコロナでは、オンラインでの課金システムが重要となる

新型コロナウイルスの影響を受けて、個人の興味関心や消費活動がどう変化したかをまとめてみました。

まとめると、オフラインでの消費が減り、オンラインでの消費が増えたと言えそうです。

しかし、トータルでは確実に消費が減っているのは間違いなく、経済の流れは鈍化していくでしょう。

一方で、人の消費欲がゼロになることはないため、「いかにして人がお金を使いたくなるコンテンツが作れるか」「オンラインでの課金システムが作れるか」がカギになります。

今後、さらに情報の流通量が増えていくことは間違いなく、その中で埋もれないためには、コンテンツの量と質、両方を高めていく必要がありそうです。


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この記事を書いた人

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