オウンドメディアのSEO施策に使えるキーワードの選び方とコツ

こんにちは、アイオイクスの石戸(@idist_410)といいます。

BtoB、BtoC問わず、「これからWebマーケティングに注力していきたい」という企業の方も多いかと思います。

Webマーケティングの施策といえば、「オウンドメディアの立上げ」がよく選択肢に上がるのではないでしょうか。

そして、オウンドメディアへの集客方法として、よく検討されるのがSEOです。

ただ、「オウンドメディアを立ち上げてSEOで集客する」とはいっても、「どのようにキーワードを選んでいけばいいのか」「どのような記事を書けばいいのか」と悩む方も多いと思います。

そこでこの記事では、「オウンドメディアを立ち上げる上で覚えておきたいキーワードの選び方」について解説します。

もし、オウンドメディアでSEOを検討されているのであれば、ひとつの参考になるはずです。

目次

【前提】オウンドメディアにどのような役割を持たせたいのかをはっきりさせること

一口にオウンドメディアといっても、事業の状況や背景によって、持たせたい役割や目的は異なります。

  • 自社の認知を広げていきたいのか
  • コンバージョンを取っていきたいのか
  • 採用に繋げていきたいのか など

いずれもよくある目的ですが、「必ずしもSEOを行わなければならない」というわけではありません。目的によっては、SEOでの集客が最適な答えでないこともあります。

また、目的によって狙うべきキーワードも変わってきます。

そのため、「なぜオウンドメディアを運営するのか?」「オウンドメディアに何を期待するのか?」をはっきりさせてから、キーワード選定に入ることをおすすめします。

というわけで、前置きはこれくらいにしまして、さっそくキーワードの選び方について解説していきます。

オウンドメディアのキーワードの選び方

キーワードを選ぶ際は、ざっくり以下のフローで進めることになります。

  1. 届けたいユーザーとその人が知りたいことをイメージする
  2. ユーザーが検索しそうなキーワードを洗い出す
  3. キーワード選定ツールを使って関連キーワードを洗い出す
  4. 狙うキーワード、狙わないキーワードを取捨選択する

具体例も出しながら、ひとつずつ解説していきます。

①届けたいユーザーとその人が知りたいことをイメージする

キーワードの選び方というと、「キーワード選定ツールを使おう」となりがちですが、いきなりツールに頼るのはおすすめしません。

キーワードはユーザーの悩みが具現化(テキスト化)したものですから、まずは届けたいユーザーをできるだけ鮮明にイメージしましょう。

ここでは例として、「SEOコンサルティングの依頼を検討している企業の担当者」を想定ユーザーとします。

そして、そのユーザーが知りたいと思うことをいくつか考えてみます。

  • SEOのコンサルを依頼したいが、どの会社がいいのだろうか?評判の良い会社は?
  • SEOのコンサルはどれくらい費用がかかるのだろうか?
  • 実績の豊富なSEOコンサル会社はどこだろうか?
  • そもそもコンサルに依頼せず、自社で内製化できないか?

実際のユーザー知りたいことと合っているかどうかは別として、まずはざっくり洗い出してみましょう。

ここで洗い出せることは多ければ多いほど良いですが、少なくても構いません。

いきなりツールに頼らないこと、勘でいいので考えてみることが重要です。

②ユーザーが検索しそうなキーワードを洗い出す

ユーザー像や、そのユーザーが知りたいことを考えてみたら、次にそのユーザーが検索しそうなキーワードを考えてみます。ここも想像で構いません。

  • SEOコンサル 評判
  • SEO会社 比較
  • SEOコンサル 費用
  • SEOコンサル 実績
  • SEO 内製化

など、いろんなキーワードが出てくるかと思います。

実際にそういうキーワードがあるかどうかは別として、ここも自身で考えてみることがとても重要です。

もし仮にキーワードが何も思い浮かばない、もしくは少ない場合は、

  • ユーザーのニーズを把握できていない
  • 自社のサービスに対応するキーワードがない

といった可能性が考えられます。

ユーザーのニーズを把握できていない場合は、キーワードを考えるより先に、顧客にヒアリングしたり過去の受注データを洗い出したりするなど、顧客のニーズや課題感の把握を行った方が良いでしょう。

また、自社のサービスに対応するキーワードがない場合は、ユーザーのニーズが顕在化しておらず、そもそもSEOを行う段階ではないのかもしれません。

自社のサービスを客観的に一言で説明できるくらい、シンプルに考えてみることをおすすめします。

(例:SEOコンサルティング・会計ソフト・経営コンサル・名刺印刷 など)

③キーワード選定ツールを使って関連キーワードを洗い出す

「ユーザー像とユーザーの知りたいことを考える」「ユーザーが検索しそうなキーワードを洗い出す」、この2点を行った後に、キーワード選定ツールを使いましょう。

なぜいきなりキーワード選定ツールを使ってはいけないのか?

それは、キーワードばかりに目が行って、その先にいるユーザーのことを忘れてしまうからです。

ユーザーあってのキーワードなので、キーワードばかりを見ているとユーザーニーズを見誤ることが多々あります。注意しましょう。

無料のキーワード選定ツールには以下のようなものがあります。

Googleキーワードプランナ―

https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

Googleが提供しているキーワード選定ツールです。

これはGoogle広告の中の一機能なのですが、キーワードをざっくり入力すると、関連キーワードや近いキーワードを提案してくれます。

Googleが提供しているツールだけあって、月間の検索ボリュームや時期による傾向などの信頼性は高いと言って良いでしょう。

ただし、細かいキーワードは洗い出してくれないこともあるので、他のツールも併用することをおすすめします。

関連キーワード取得ツール

https://www.related-keywords.com/

キーワードを入れると、そのキーワードをもとにした掛け合わせキーワード(サジェストキーワード)を一覧で洗い出してくれます。

検索ボリュームの大きいものから少ないものまで、検索されたキーワードならひととおり出力してくれるので、漏れなく洗い出したい時に便利なツールです。

Ubersuggest

https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/

SEO Japanでもよく取り上げているニール・パテル氏が開発したツールです。

単にキーワードを洗い出すだけでなく、競合サイトの流入キーワードなども見ることができます。

ただ、高機能な分、使いこなすのは難しいので、まずはGoogleキーワードプランナーと関連キーワード取得ツールを使ってみるのが良いかと思います。

Googleトレンド

キーワード選定ツールとは少し違いますが、「選んだキーワードにどれだけの需要があるのか?」を調べられるのがGoogleトレンドです。

検索ボリュームを調べるというよりは、「どの時期にどれだけの需要があるのか」を調べるツールとなっています。

また、EC(ネット通販)で直近よく買われている商品を調べられるリテール版トレンドクエリというツールも最近登場しました。

④狙うキーワード、狙わないキーワードを取捨選択する

キーワード選定ツールでキーワードを洗い出したら、エクセルやスプレッドシートに一覧として貼り付けます。

おそらく数百~数千くらいにはなるかと思いますが、あとはひとつずつ地道に取捨選択していくことになります。

まずは直感的に、狙う・狙わないを判断していきます。

(〇・×を直感でつけていく)

次に、実際にキーワードを検索して、検索結果を見ながら狙う・狙わないを判断します。

判断基準としては、以下のとおりです。

  • 自社のビジネスに関係がありそうな検索結果となっているか
  • 上位が読み物ではないページになっていないか(ECサイト・ポータルサイトなど)
  • 1~5位の記事より濃い記事が作れそうか

ここは慣れというほかないのですが、「このキーワードを狙ったら結果が出そうか?」という判断をしていくことになります。

結果が出る・出ないは、自社の企業規模や世間の認知度、注力度によって変わるため、その前提を踏まえながらキーワードを精査していきます。

そして、できあがった「狙うキーワードリスト」をもとにして、コンテンツを作成していくことになります。

このキーワードリストは不変のものではなく、オウンドメディアを運営していく中で都度見直しや更新をしていくものなので、完璧に仕上げる必要はありません。

まずは形にしてみる。そして、ブラッシュアップしていく方がポジティブな結果になります。

キーワードを狙ってページを作る際に最低限意識すべきこと

最後におまけとして、オウンドメディアを運用していく上で最低限意識しておきたいことをまとめます。

  1. 記事のタイトルにキーワードを入れる
  2. ユーザーが知りたいと思っている内容、ユーザーにとって有益な情報を提供する
  3. SNSやメルマガ、ホワイトペーパーのダウンロードなどのCTAを置く

①記事のタイトルにキーワードを入れる

SEOを意識するのであれば、とりあえず「タイトルにキーワードを入れる」、これだけは最低限行っておきましょう。

できれば見出しにも入れた方が良いですが、考えすぎるとコンテンツが作れなくなってしまうので、ひとまずはタイトルに入れておけば問題ありません。

あとはオウンドメディアを運用していく中で、少しずつ学んでいきましょう。

②ユーザーが知りたいと思っている内容、ユーザーにとって有益な情報を提供する

SEOに限らず、コンテンツを作る上で重要なのが「ユーザーが知りたいと思う内容」「ユーザーにとって有益な情報」を提供するということです。

「リードを獲得したい」「お問い合わせが欲しい」など、オウンドメディアに事業への貢献を求める気持ちはわかりますが、下心の見え透いたコンテンツは読まれませんし、ユーザーの心を動かすこともありません。

  • 顧客が読みたいと思うコンテンツとは何か
  • 顧客の疑問や課題を解決するコンテンツとは何か
  • オウンドメディアを通じて提供できる価値とは何か

抽象的ですが、これらの問いにしっかり向き合い続けることがオウンドメディアを成功に導くコツです。

③SNSやメルマガ、ホワイトペーパーのダウンロードなどのCTAを置く

CTA(Call to Action)とは、次の行動を促すボタンやリンクのことを言います。

通常、オウンドメディアの記事からは「お問い合わせ」のような直接的なコンバージョンは生まれません。

なぜなら、記事の読者は情報収集をしたいだけであり、サービスの導入や商品の購入をしたいわけではないからです。

そのような情報収集モードの読者に対しては、SNSのフォローやメルマガへの登録、ホワイトペーパーのダウンロードなどをCTAとして促すと良いでしょう。

継続的な接点を持つことができれば、セミナーや個別相談会の案内など、より深いアプローチを取ることができます。

CTAはあくまでも自然にさりげなく。求めている人だけに促すのがコツです。

まとめ:オウンドメディアはユーザーファーストの運用を

オウンドメディアのキーワードの選び方を解説しました。

百聞は一見に如かずといいますが、キーワード選定は手を動かすことで感覚が身についてきます。

幸いにも、キーワード選定のコツが書いてある記事は他にもたくさんありますので、まずは調べながら手を動かしてみるのが最も早く、確実です。

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この記事を書いた人

2002年設立のSEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社です。お問い合わせは、サービスサイト「SEO Japan」よりお願いします。

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