SEOの裏技と発動条件について

こんにちは、アイオイクスの石戸(@idist_410)です。

SEOはすべきことが多い一方で、そのすべて実行するリソースがないため、「手っ取り早く成果を出したい」と思っている方は少なくないのではないでしょうか。

それを表すように、SEOに関しては「具体的な手法とそれが生み出す成果を教えてほしい」という質問をよくいただきます(特にE-A-T関連)。

中には「SEOの裏技を教えてほしい」という直球な質問もあり、SEOがブラックボックスなものであることがよくわかります。

確かに、SEOには裏技と呼んでも差し支えないくらい、成果の出る手法が存在することも事実です。

そこで今回は、そんな「SEOの裏技と発動条件」について書いてみたいと思います。

ただし、誤解のないように前置きしておきますと、おそらく今想像されているような裏技ではないはずです。しかし、「SEOには裏技があるのではないか」という方にこそ、読んでいただきたい記事となっています。

SEOの裏技とは

実はSEOの裏技とはとてもシンプルで、「これまでできていなかったことや気づいていなかったことを把握し、実施すること」です。

言い換えるなら、「自社のサイトに足りない施策を実施すること」が、SEO成果を出すための唯一の手法となります。

それ自体が裏技と言えるかは微妙なところですが、今までできていなかったことに目を向けるという意味では裏技と言ってもいいはずです。視点を変えることが重要なのです。

ケースバイケースではありますが、例えば、以下のような施策は裏技になり得ます。

  • canonicalを適切に設定する
  • 本来得られていたはずのリンクを得る
  • 検索ニーズを満たすコンテンツを作る
  • 競合他社とのリンクの差分を埋める

もしかすると、これらの施策自体に特段目新しさはないかもしれません。

しかし、重要なのはその発動条件となります。

SEOの裏技と発動条件

自社のサイトに足りない施策が裏技と言えるなら、その裏技には発動条件があります。

それは「既に成果を上げるだけの土台ができあがっていること」、あるいは「リソースを十分に注げていること」です。

この2点が足りない場合、いくら裏技的な施策を試しても効果が出る可能性は低いでしょう。

なぜなら、SEOはひとつの要因が成果に強く左右するものではなく、複数の要因が一定の水準をクリアして初めて成果を得られるものだからです。

特に立ち上げて間もないサイトや、リソースの都合上仕方なく片手間で運営されているサイトであれば、まずは十分なリソースを確保し、以下のような基本的な施策を行うことを推奨します。

  • ユーザーのニーズを満たすコンテンツ(ページ)を作る
  • 検索エンジンにページの情報やサイト構造が適切に伝わるように技術的な要素を改善する
  • 無理のない範囲で得られるリンクを得る

少なくとも、基本ができあがっていないサイトであれば、裏技を探すより基本を徹底した方が成果が出やすいはずです。

まずはWeb上にある情報から、信ぴょう性の高いものを抽出し、そこにある施策を淡々と実施していくことを推奨します。

噂になる裏技の中にはリスクがあるものもある

検索エンジンがサイトを評価し、順位を評価するという流れは、すべてプログラムによって行われています。

今でこそ検索エンジン(特にGoogle)の仕組みは進化しましたが、プログラムが完全ではない以上、そこにはハックできる隙が存在します。その隙を狙って成果を出すことは、必ずしも不可能とはいえません。

例えば、以前は人工リンクを大量に張り付けたり、コンテンツを大量に生産したりすることで順位を上げることができた時代もありました。

今ではおおむね通用しなくなってはいますが、それでもリンクやコンテンツによるハックが通用する可能性はまだ存在しています。

しかし、そのような検索エンジンを欺くようなハック的施策は遠くないうちに暴かれて無効化されますし、手動対策(いわゆるペナルティ)やアルゴリズムの変動によってサイトが検索順位から排除されることもあります。

特に裏技がないかと考えている方ほど、そういったリスクを被ってしまう可能性が高いです。そして、そのリスクによる悪影響はそのサイトに残り続けることもあります。

そのため、なるべく裏技は探さずに、正攻法でSEOに取り組むことを推奨します。

自社サイトにおけるSEOの裏技を見つける方法

ここまで「自社のサイトに足りていない施策がSEOの裏技」としてきましたが、その足りていない施策を見つける方法について最後にまとめたいと思います。

その前に、前提として知っておきたいことがあります。それはSEOの評価軸のことです。

SEOには、大きく分けて3つの評価軸があります。

  1. コンテンツ
    コンテンツの量や質はユーザーのニーズを満たすのに十分か
  2. テクニカル
    サイト内の情報設計や、技術的な要素にマイナスの面はないか
  3. 外部評価
    サイトやその運営者は第三者から十分な評価を受けているか

以下には、この3つの観点から、施策を発見するためのヒントをまとめています。ぜひ参考にしていただければと思います。

コンテンツ編

コンテンツにおける施策は「ユーザーのニーズ」を満たすという前提がある分、やや抽象的になってしまいがちです。

しかし、その分「正しく目的に向かっているか」というチェックができることもあり、真剣に向き合う価値があるといえます。

  • 狙っているキーワードにおいて、順位が付いているページはユーザーニーズを十分に満たす内容になっているか
  • 自社のコンテンツを客観的に見た際に、足りていない情報はないか。十分な量の情報を用意できているか
  • 競合他社と比較した際、自社ならではの情報は掲載できているか
  • テキストコンテンツであっても、画像や動画で情報を伝える工夫はできているか
  • ユーザーが次に知りたいであろう内容を先回りして提供できているか
  • 狙っているキーワードの関連キーワードにおいて、必要とされている情報は掲載できているか。あるいは内部リンクを貼れているか
  • ユーザーが次に取りたいアクションへ誘導するためのリンク等は設置できているか(CTA) など

テクニカル編

テクニカルの要素は一見すると地味ですが、ひとつの設定(実装)が結果に大きく表れることもあります。

特にページ数の多いECサイトやポータルサイトでは、真っ先にチェックしても良いでしょう。

ただし、手動で確認することはほぼほぼ不可能であるため、Googleのツールやサードパーティツールにより、何か大きなミスがないことを確認しましょう。

外部評価編

SEOでは、今も昔も外部評価(リンクや指名検索、世間での知名度)が大きな影響を及ぼします。

競合サイトと比べ、コンテンツやテクニカルな要素に大きな差異がないと思われる場合は、外部評価のチェックを行いましょう。

ただし、競合が得ている被リンクなどを調査するのであれば、AhrefsやSEMrushのようなサードパーティツールは必須です。必要に応じて、ツールの導入を検討しましょう。

  • 本来得られるべきリンクを得る機会を失ってはいないか
  • 競合とのリンクの差分はないか。差分があれば、埋めることは可能か
  • 競争が激しいトピックやキーワードにおいて、上位に表示されているサイトはどのようにリンクを得ているか
  • 指名検索数を増やすためにできることはないか
  • 運営者やコンテンツの著者、監修者は明らかになっているか
  • 構造化マークアップを実装し、コンテンツの著者などの情報を検索エンジンに伝えることは可能か

最後に

SEOの裏技があるという前提でこの記事を書きましたが、結局のところ、SEOに裏技はありません。

もし裏技と呼べるものがあるとすれば、それは自社のサイトにおいて「できていなかった施策」「気づいていなかった施策」こそが裏技になり得ます。サイトによってその裏技はケースバイケースであり、多種多様です。

SEOの評価軸が3つであるなら、できる施策はこの3つのいずれかにあるはずです。

  • コンテンツが十分なら、テクニカルや外部評価に課題がある
  • テクニカルが十分なら、コンテンツや外部評価に課題がある
  • 外部評価が十分なら、コンテンツやテクニカルに課題がある

まずは基本をしっかり押さえられているかを確認し、客観的に足りない要素を補っていくことで徐々に成果が表れることでしょう。

何にせよ、十分な分析と考察なしに有効な施策を打つことはできません。

SEOで成果を出すのであれば、時間と予算の十分なリソースを確保し、SEOに取り組んでいくことが必要となります。


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