限られた予算とリソースで最大限のSEO成果を出す方法

久しぶりの社員ブログとなります。アイオイクス株式会社でマネージャーをしている豊藏(@shotatykr)です。

普段は、アイオイクスで新規でSEOプロジェクトをご依頼頂く際の与件対応/品質管理/分析などをしています。

そこでやっていて感じるのですが、

SEO施策のご提案にて、僕たちが提供しているサービスはとても面倒くさい!!

と思っています。なぜかというと….

  • ご要望いただく内容に対して、これはやるべき施策ではないです!と契約前から伝える。
  • 頂いたご要望をすぐにやります!と言わない。
  • この順位を上げても意味がないですとお伝えします。

こんな会社です。なので相性の良さ・悪さは正直あるかもしれません。

僕たちも、本当は以下みたいなこと言いたいんです。

  • 「SEOの順位任せてください!上げます!」
  • 「テクニカルSEOでご支援すれば上がります!」
  • 「言われたワードのSEOの順位上げます!任せてください!」

なんで、こうした気持ちの良い返事が弊社は出来ないのか。今日はその理由について話をしようと思います。

目次

SEOの難しさは年々上がっている

まず前提として、SEOの難しさは、昔に比べて更に上がっている印象です。

これは考えてみると当たり前のことで、

  1. 個人・フリーランスを含むプレイヤーの数が増えた。
  2. SEOが市場に認知されて既に歴史が長い。
  3. Google含めた検索エンジンのアルゴリズムは高度化している。
  4. フロー施策ではなく、ストック施策のため、市場のコンテンツ母数は増え続けている。
  5. Chat GPT含めた工数削減の可能なツールが増えた。

要因を洗い出せばもっともっと出てくると思います。

SEOは競合性で見る部分が多い施策です。そのため、プレイヤーの数が多ければ多いほど難しくなるゲームです。

このキーワードで上げたい!となった際に、検索意図を単純に調べて、その通りに書けば2ヶ月後には1位が取れる…そんな類の施策では無いと思っています。

SEOの打ち手は前ほどブラックボックスでは無くなった

一昔前のSEOは、知っているか、知らないか、その知識差が如実に効果として現れる施策でした。

例えば、外部リンクです。特定のキーワードに対して、SEO会社が構築したサイトのリンクを当てれば順位がグンと伸びる。

そんな知識の深さや近道を持っているのがSEO会社というイメージだったかと思います。

ただ、私も入社してから数多くのプロジェクトに参画してきましたが、そうした「汎用的で最強のソリューションとなるSEO打ち手」というのは、この数年でもますます減ってきている印象です。

企業様にご相談いただいたときも、すぐに効果的な打ち手を出せるケースというのはほとんど無くなっています。

そんな時代に、我々のようなSEO会社が存在している意義は何か。ということを考える機会も多かったです。

弊社が大事にしていることは「成果のためにSEOをどう活用するか」

我々は、2002年からSEOサービスを提供している老舗会社です。おそらく日本を見渡しても、これだけの歴史を持つ会社はそれほど多くないと思っています。

我々も、SEOを軸に、リンクやコンテンツ、テクニカル含めてさまざまなプロジェクトを実施してきました。

その上で、我々が大事にしているのは「成果のためにSEOをどう活用するのか?」という部分です。

  • ドメインが強い企業の場合はコンテンツを大量投下するのが正解かもしれません。
  • データベース系のサイトなら、流入効果が最も優れるサイトの設計を考えるのが正解かもしれません。
  • 立ち上げたばかりでドメインが弱いなら、まず質の良いコンテンツを作りファンを集めるのが正解かもしれません。

裏を返すと、コンテンツをあえて作らなくてもWebサイトの流入を増やすことが出来るケースもありますし、テクニカルなエラーを解消した所で、あまり意味をなさないWebサイトもたくさんあります。

SEOは、基本的に各論の積み上げと集合体だと思っています。全部施策を行いたいけれど、予算も期間も制約がある、その中で、どうプロジェクトを進めていくのがその会社にとって最も有効なのか?」ここを考え抜くことが、弊社のバリューポイントだと考えています。

SEOは方針も実行も両方大事

SEOコンサルティングの難しい所は、方針も実行も両軸で大事だという所です。

例えばですが、

アイオイクス社のWebサイトでは「SEOコンサルティング」というキーワードで上位表示したい。そのためには「サービスページの改修」「内部リンクの構造修正」「テキストの見直し」が必要だし「このテクニカルエラーを解消する必要がある」と考えられる。

という方針が決まったとしても、「じゃあサービスページをどう直すのか?」「具体的に何を変えるのか?」ここは、作業する人やプロジェクトのメンバー、スキルセットによっても大きく変わります。

我々もたくさんの企業様のご支援をさせていただいていますが、エンジニアさんが社内/社外によっても変わりますし、開発工数によっても変わりますし、コンテンツを書くスペシャリストがいる企業様をご支援するケースもございます。

それによって、我々の作業内容も変わりますし、制作の工程も変わったりします。ただ、方針と実行、その両軸のスタンスを持って、担当するコンサルタントがきっちり考え抜くことが大事だと思っています。

全部やりたいけど、全部はできない。それがSEO

理想だけ言ってしまえば、

  • プレスリリース含めて被リンク施策をバンバン打って
  • コンテンツに予算をめちゃめちゃ投下して
  • 有名かつ実績のあるライターをとにかく投下し
  • 権威のある先生に惜しみなく監修費を払って
  • 数千数万のロングテールキーワードを拾ってサイトを作って
  • baigieさんみたいに実績のあるWebサイト制作会社に依頼して
  • 流入に繋がる機能開発をガンガン行って、
  • 効果が上がらなかったら全部辞めて、新しいもの作って
  • TwitterやSNSをぶん回しながらSocialの流入も集めて

ってやったら、正直嫌でも流入数やコンバージョンは増えると思います。

ただ、そこまでやったらコスパ悪いし、もっと良い方法ありそうですよね。

なので、僕たちはSEOの理想と現実に強く向き合うということを大事にしています。

SEOコンサルティングを行うベンダとして、

  • 「これはコスパが良い施策だと考えられる」
  • 「ここには投資をしてもリターンがありそう」
  • 「この記事は注力し、何度も改修すべき」
  • 「この数字はすぐには戻せなさそう。」

こうした方針と実行を行うべく、きちんと数値に向き合いながら、地道に改善を行っていく。かつ、我々の見解を嘘偽りなくきちんとお伝えする。

そうして、限られた予算の中で、最大限の成果を目指すのが、重要だと考えています。

なので、ちょっと面倒でしたり、話が複雑になったり、順位にコミットしなかったり、たまに間違えたりもする、そんな会社ではありますが、少なくとも嘘偽りなく真面目に愚直に取り組むメンバーが集まっている会社です。

複雑でスコープや対応役務が整理がしづらいSEOではありますが、最近なんとかパッケージ化し、汎用的に説明できる資料を作成しました。そのため、「弊社に依頼したらこんな感じで進めてもらえるんだ~」と納得いただけるようなご説明が出来るようになりました。

是非こんな私達で良ければ、一緒に成果のためのSEOに向け、ご支援させていただければ幸いです!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

Webコンサルティング事業部マネージャー
法政大学経営学部卒。エン・ジャパンでセールス経験後、社員数3名の会社にITコンサルタントとして入社し新規事業・業務効率化・ITインフラの導入プロジェクト等に従事。その間に個人でサイト運営を複数経験後アイオイクスに入社。アフィリエイト経験とコンサル経験を活かした、実務に落ちるプロジェクト設計力が強み。

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