自社マーケティングに必要なアウトプットは、個人ブログで訓練すると良い理由

はじめまして、石戸(@idist_410)と申します。アイオイクスでは主にマーケティングを担当しています。

企業が自社のマーケティングに取り組んでいく上で、「マーケティングに関わるメンバーがアウトプットすることに抵抗を感じないかどうか」はとても重要です。

特にBtoBのマーケティング施策では、ホワイトペーパー・セミナー・メディア運用など、社外に向けてアウトプットする施策や機会が多くあり、アウトプットそのものに抵抗があると、なかなか施策が前に進んでいきません。

しかし、「自社マーケティングが初めてのアウトプットの場」となると、アウトプットへのハードルが必要以上に高くなってしまい、アウトプット自体ができなくなるケースもあるのではないでしょうか。

私自身、アイオイクスで自社マーケティングを担当しているのですが、アウトプットすることへの抵抗感は少なからずあります。

一方で、私は個人ブログを積極的に運用していた経験がありまして、その経験はアウトプットという行為への抵抗感を減らしているように思います。

そこで今回は、「アウトプットは個人の取り組みで練習しておくと良い」というテーマで書いてみたいと思います。

目次

なぜアウトプットという行為は辛いのか

前提として、アウトプットすることは辛いです。

生みの苦しみという言葉があるとおり、決して楽なものではないことは確かです。

なぜ辛いのか、その理由はシンプルに「慣れていないこと」にあると思います。

アウトプットは通常慣れない行為である

日々普通に過ごしていると、自発的にアウトプットを求められるケースは少ないのではないでしょうか。

例えば趣味一つを取ってみると、世間一般にアウトプットと呼ばれている行為には、以下のようなものがあります。

  • 文章を書く
  • 絵を描く
  • 音楽を作る
  • 動画を作る

ただ、身の回りに文章を日々書いていたり、音楽を作っていたりという人は少ないはずです。現に「趣味で音楽をやってるんですよ」というと、「アクティブな人なんだね」と反応が返ってくるケースが多いです。

これは裏を返すと、アウトプットするようなこと自体が珍しく、慣れている人が少ないことを意味します。

次に、少し主語を大きくしまして、「なぜ人はアウトプットに慣れないのか」という観点で考えてみます。

慣れない理由は、「成果が担保されておらず、取り組むだけの理由がないから」なのではないでしょうか。

アウトプットはその成果が担保されていない

例えば、ブログ記事の執筆ひとつとっても、書いたところでどれだけ読まれるのか、そこからどれだけの利益が生まれるのかを事前に把握することはできません。

私もこの記事を書きながら、どれだけの反響があるかどうかは読めないなぁと考えています。

その成果が担保されていないこと、成果の読めなさこそがアウトプットに取り組めない、慣れない理由なのではないでしょうか。

それが個人の活動ならまだしも、企業のマーケティングとなると、「成果の読めないことはしない」という力学が働き、アウトプットに二の足を踏んでしまうことは致し方ありません。

結果、アウトプットする機会が減り、さらにアウトプットしづらくなりと、負のループに入ってしまうことになるのです。

人は自身の行為の正答率を高く見積もりがち

この言葉は、BtoBマーケティングの支援をされている才流の栗原さんのnoteにありました。表現は正確ではありませんが、似たようなニュアンスだったと思います。

これは確かにそうで、人は自身が思っている以上に、自らが正しい行動を取れていると思い込む傾向にあるのではないでしょうか。

BtoBマーケティングなら、「オウンドメディアを立ち上げたらうまくいくだろう」「リスティング広告を回したらうまくいくだろう」といったイメージです(これは私のことです)。

しかし、アウトプットに起こしてみると、実際はその行為が正しい答えである確率はかなり低く、自分のイメージはキレイに打ち砕かれることになります。

この理想と現実のギャップはできるだけ早めに埋めておきたいところですが、アウトプットの習慣がないと埋めることはできず、ビジネスの場であれば、さらにギャップの埋めづらさは増してしまいます。

ビジネスの場で失敗はしづらいから、個人で積極的に失敗しよう

前置きが長くなりましたが、この記事でお伝えしたい結論はこちらです。

ビジネスの場で失敗はしづらいから、個人で積極的に失敗しよう

アウトプットが辛い理由は成果が担保されておらず、挑戦しにくいため。であれば、ビジネスの場以外で挑戦しておくのが良いという考え方です。

ビジネスのことならビジネスの場で挑戦できると良いとは思うのですが、「これから失敗を繰り返すがトライさせてほしい」と言うのは勇気が必要になるので、まずは個人で挑戦していく方がお互いにとって良いのではないでしょうか。

例えばWebマーケティングなら、「自身でサイトを作って運用する」「ブログを書く」など、そのままビジネスの場に転用できることに取り組むのがおすすめです。

個人のアウトプットは打ち手に制約がかからない

個人の取り組みの何が良いかと言うと、行動することに制約がかかりにくい点です。

成果の出やすい施策・出にくい施策を考えすぎることなく、アウトプットという行為そのものに自分のリソースを注ぐことができます。

当然ながらせっかく取り組むのであれば何かしらのリターンは得たいところですが、直接的なリターンは得られなくとも、経験が個人に蓄積していくことはこの上ないメリットです。

個人ブログを運用して良かったこと

私は個人でブログを運用しており、これまでに計300記事以上を執筆してきました。

1記事が平均3,000~4,000文字ほどであるため、合計すると900,000~1,200,000文字を執筆してきたことになります。これは紙の本で言うと、9冊に相当する文字数です。

中には見返したくないほどクオリティの低い記事も書いてきましたが、結果としてこのブログの運用経験は大いに活きました。

例えば、ブログ一つを通じて以下の経験を積むことができました。

  • SEOの基礎
  • ライティング
  • 画像作成
  • Webサイトの制作(コーディング)
  • WordPressの立上げ・運用
  • Twitterの活用

これらは自社のマーケティングを行う上での基礎となっていますし、個人で経験せずに、会社の中だけで経験を積もうと思っても難しかったでしょう。

また、思った以上に自分のアウトプットは他人に何とも思われないことがわかり、アウトプットへの抵抗感が減ったのも良かったです。慣れもありますが、心理的なメリットも大きかったように思います。

すべきことはシンプルで、自分のサイトを立上げ、運用するだけです。

それだけでマーケティングの経験が詰めるなら、これほど素晴らしいこともないのではないでしょうか。

さいごに

私のマーケティングの原点がブログということもあり、何ともブログ推しの内容になってしまいましたが、実際ブログ運用の汎用性はすさまじいのです。

実用性と手軽さのバランスを考えると、ブログ運用ほどアウトプットの練習にふさわしい場はないと考えています。

マーケティングで成果を出すためには手数が必要になりますが、手数を増やすための精神力を鍛えるためには、会社の中だけではやはり難しいのではないでしょうか。

公私問わずアウトプットをし続けることが、アウトプットの呼吸法を身に付けるための唯一の方法だと思っています。ファーストアクションとして、ぜひブログの運用に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

アイオイクスのチーフコンサルタント。税務署→Web制作会社→アイオイクスという経歴です。個人ブログで300記事以上を執筆し、SEOの独学を経てコンサルタントになりました。北海道の函館生まれ、札幌育ち。

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