こんにちは、ディレクターのエレナです。
以前の記事では、「コンテンツ制作を外注」する際の注意点や「リライト」を依頼する際のポイントをお話しさせていただきました。
今回は、ユーザーに伝わりやすい「Webライティングの基礎」と、「外注するなら、ライティング代行会社とクラウドソーシングサービスのどちらが良い?」で触れた、ライター以外が何をしていて、読みやすい記事が完成するのか、お話していきたいと思います。
Webライティングとは?基本とポイントのおさらい
Web上の様々なコンテンツを制作する際に、発注ルールを明確化し、依頼前に執筆レギュレーションも確認した万全の状態で、文章をライターに発注したにもかかわらず、完成原稿が「なんだか読みにくい」「伝えたいことが伝わらない」と感じたことはありませんか?
ライターに的確な指示を出し、校正・校閲もスムーズに行えるように、編集者・ディレクターも知っておきたい、Webライティングの基礎について、おさらいをしていきましょう。
SEOを意識したWebライティングとは
検索エンジンで「検索結果の上位に表示させる」のは、Webライティングにおける重要な点のひとつです。
検索結果の上位に表示させるためには、検索において情報需要があるトピックを盛り込みつつ、ユーザーにとって読みやすく、ためになる文章を心がけることが大切です。読みやすさという点では、スマートフォンやパソコンなど、ユーザーがどんなデバイスで読むのかを想定することも大切です。
また、SDS法とPREP法を知っていると便利です。次からはWebライティング以外でも、実践的に役立つSDS法とPREP法についてお話ししていきたいと思います。
SDS法・PREP法について
SDS法とは、相手により理解してもらいたいときに有効な型です。
- Summary(要点)
- Details(詳細)
- Summary(要点)
の頭文字をとって名付けられました。
名称のとおり、記事の要点を先に伝え、詳細を説明した後に、まとめとして、再度要点を繰り返すことで、読み手の記憶に残りやすくなります。比較的、簡潔にまとめやすく、ユーザーの集中力が高い序盤に記事の要点を伝える事ができます。
一方のPREP
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
の略です。
記事の最初と最後に結論を伝える事で、結論が重視されます。長めの文でも無理なく読み進められ、最後の結論までの間に理由や具体例を盛り込むことで、ユーザーの気持ちをひきつけることができます。
文章全体を理解してもらいたい際に適しているのはSDS法。説明・主張をしたいときには、PREP法のライティングが適している、と覚えていただけるとよいでしょう。
Webライティングの進行と関わる職種・役割
ここからは、具体的なライティングの手順を紹介していきます。
ライターは大きく分けて次のような3つのステップで作業をしますが、この流れができているかは、原稿のクオリティに大きく影響します。
- ペルソナ設定を把握し全体の流れを組み立てる(この時に事前に準備した執筆レギュレーションが、重要になります。)
- 記事執筆
- 推敲
なかでも重要なのは「ペルソナ設定を把握し全体の流れを組み立てる」です。
この出発点がぶれていると、品質の良い文章にはなりません。ユーザー層が設定されていないと、読み手はその文章が何を言いたいか分からなくなってしまいます。
また、記事を書き終わった後に落ち着いて「誤字脱字はないか」「文章がぶれていないか」「情報が間違っていないか」、確認するのもポイントです。後から冷静に客観的に文章を見直すことで、第三者のユーザーにとって読みやすい文章に仕上げることができます。
編集者・ディレクターの方もぜひ、Webコンテンツに適した読みやすい文章を知り、ライターへの指示や、納品された原稿を校正・校閲する際に役立ててください。
Webライティングに関わる「職種」と「役割」
コンテンツの文章に関わるのは、ライターだけではありません。ご存じのように、編集者やコンテンツディレクターなどの役割も重要です。
それぞれの役割について見ていきましょう。
ライター
編集者から受け取った企画書や指示書などを元に、原稿を書いたり、取材や資料の収集から携わったりします。案件によって、どのフェーズからライターに関わってもらうのかも変わってきますので、適切なライターに依頼しましょう。
文章を書くときには、クライアントや編集者・ディレクターの意図をくみ取ることと、ユーザーにとって読みやすく役に立つ文章に仕上げること。「てにをは」の使い方や、句読点の打ち方など、日本語の基本を知っていることが、ライターにとって最低限のスキルです。
Webコンテンツをクライアントから依頼される際のレギュレーションとして、「表現・表記の方法は、記者ハンドブック沿っていた方がいい。」と依頼されることが多いので「読みやすい記事を書くための基準」としてwebライターにとって、共同通信社の「記者ハンドブック」は必須のアイテムとなっています。
また、内容が間違っていないか、正しい情報が盛り込めているかも大切です。気を付けたいポイントとして、拾ってきた情報をそのまま書いてしまうこともあります。ライターとの打ち合わせの際に、原稿納品前にコピーチェックを行っているか、確認が必要です。
ライターの文章があまりよくない場合には、後で編集者が手直ししなくてはならず、余計な時間がかかる場合もあります。信頼のおけるライターに依頼したいところです。
編集者
編集者はライターをはじめとした外部スタッフの窓口になる存在で、ライターに指示を出しながらコンテンツ制作全体の企画段取りや管理業務を行います。また、入稿までの進捗管理や、品質管理、クライアントへの確認作業も行います。
クオリティの高い原稿を手に入れるポイントは、日ごろからコミュニケーションがとりやすいライターと、それを確保できる編集者がいることです。
原稿の設計図となる企画書や指示書を基にライターへ依頼し、企画書や指示書からぶれていないか、確認しながら進めます。
コンテンツの品質を底上げする「校正・校閲のスキル」が重要です。
編集部分を外注する場合は、校正・校閲のスキルを保有しているメンバーがいるか、確認してみましょう。
コンテンツディレクター
ディレクターの役割は、クライアントの希望に沿ったコンテンツを制作するために、制作プロジェクト全体をまとめることです。
質の高いコンテンツを作り、ユーザーに商品の購買や会社への問い合わせなどの行動喚起をするためには、コンテンツディレクターが「クライアントのニーズ」と「想定されるユーザー層」を把握している事が大切です。
制作に関わるスタッフたちに指示を出し、スケジュールの管理やコンテンツの品質管理も行います。
また、ときにはクライアントの課題解決のための企画を提案したり、Webプランナーのような役割をしたりします。
コンテンツディレクターはプロジェクトの要であり、クライアントの要望を実現していく仕事です。
まとめ
「読みにくい原稿」というのは、いくつかの文章のルールから大きくはずれていることがほとんどです。
そのルールを守る編集者と、進行を俯瞰してみるディレクターがバランスを取ることで「読みやすい記事」が完成します。
そのため、ライターは「Webライティングの基礎」を守りつつ、「ライター以外の人が何をしていて、読みやすい記事が完成するのか」を理解しておくことが重要です。
Webライティングを依頼する側は、ライティングの基礎要件・制作フロー・役割を整理して発注するようにしていきましょう。
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